2019年08月16日

アンドラウルトラトレイル2019(その3:ArcalisからComapedrosaまで)




Arcalisのエイドを出てから1キロ余りは、スキー場の緩やかなゲレンデを上りますが、その先に壁のようにそびえるCataperdisを越すには、標高を500m上げなければなりません。上を見ると気が遠くなりそうなので、視線は足元に落としたまま進みます。

第2エイドを出て.jpg

エイドを出てから50分後に、ようやくそのピークに立ちました。振り返り辿ってきた軌跡を確認したときにため息が出るような気がしたのは、たぶん安堵の気持ちと、その美しい光景への感動からでしょう。

Cataperdisのピーク.jpg

さてここからは、一転して下りになります。その底にある湖を目指し、ゆっくりと進んでいきました。


Cataperdisから下る.jpg

湖は3つか4つあったと思いますが、最後の湖の畔では1人のランナーがザックを下ろして休んでいます。私もそうしたいところでしたが、すでに最後尾に近いところにいるのにこれ以上遅れるわけにはならないと思い、休むことなく進みました。


湖.jpg

ここを過ぎたところから、Clot Cavallへの登りへ入っていきます。

Clot Cavallへの登り.jpg

この間の標高差は400mもないと思いますが、足元の岩がしだいに多くなり、疲労も強くなっていたことも重なって、遅かったペースをさらに落とします。タイムは悪く順位もほぼ最後尾で、しかも復活の兆候は無し。「どうしてお金まで払って、こんなに苦しい思いをしなければいけないのか?」と、このとき初めて思いました。

Clot Cavallへの登り2.jpg

ピークと思われるところを超えてからも、

Clot Cavallのピーク.jpg

岩場の尾根道がさらにしばらく続き、なかなか下りに入りません。

Clot Cavallの尾根道.jpg

それでも、「牛飼いの家」といわれる牧草地のところから右折すると、

森の牧場.jpg

下り基調の森へ入っていきます。

山道.jpg

山道を1時間近くゆっくりながらも走り、Estanyのエイドに着いたのが午後8時18分。昨年より50分以上遅いタイムです。やはりランナーの姿はまばらで、エイドに活気がありません。
時間も気にはなりましたが、ここを過ぎると3キロで880mも標高を上げコース最高標高となるComapedrosaへ向かう登りが控えています。エネルギー補給を優先しようと、ザックに入れていたパンを取り出し、水にひたして柔らかくしてから口に入れ、胃袋に流し込みました。

Estanyのエイド.jpg

結局ここで20分くらい時間を費やしてから、Comapedrosaの岩場へ向かっていきます。

Comapedrosaの岩場1.jpg

はじめは足元に緑の植物も見えましたが、まもなくガラガラの岩場に変わりました。

Comapedrosaの岩場2.jpg

しかも直登。油断をすれば滑り落ちてしまいます。

Comapedrosaの岩場3.jpg

午後9時半過ぎに日没を迎え、以降はヘッドライトの明かりで進みます。山頂に着いたのは午後10時38分で、昨年より50分ほど遅い到着でした。

Comapedrosa山頂.jpg

さて、昨年はこのComapedrosaの登りで足が終わってしまい、ここの下りからほどんど走れなくなってしまいました。今回もそうならないかとても心配でしたが、駆け出してみたら問題なく走れそうです。「よかった」と思いました。

Comapedrosaの下り.jpg

こうして600mほど標高を落とし、50キロ地点となるComapedrosaエイドに入りました。時刻は午後11時56分で、昨年より20分ほど遅いものの、それまでの遅れを30分ほど取り返したことになります。

Comapedrosaエイド.jpg


 (つづく)


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posted by との at 06:20| 鳥取 ☔| Comment(0) | 走る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月13日

アンドラウルトラトレイル2019(その2:スタートからArcalisまで)



Ronda部門は19日(金)の午前9時に、オルディノのSant Corneli – Sant Cebrià教会の前からスタートします。会場ではマスコットキャラクターが歩き回ったり打楽器の演奏があったりして、まるでお祭りのような盛り上がり。昨年の私は「絶対に完走する」という気持ちが前に出て、強い緊張感に包まれていたと思います。しかし今回はむしろ、「楽しみたい」とリラックスしている自分がいました。

キャラクター.jpg

スタート直前には花火が上がり、ランナーの歓声が空に響きます。昨年は、山に入るときの混雑を怖れて比較的前の方に位置をとっていました。しかし、出走数が2,600人のUTMBや2,400人のUTMFと違い、わずか400人ほどのこの大会ではほとんどラッシュにならないことがわかったので、今回はあえて後ろの方に並びます。

教会前.jpg

そして号砲。はじめは動きがとれませんが、10秒くらいするとゆっくりと歩き出すことができました。30秒ほどしてスタートラインを超えると、回りのランナーの動きに合わせ、徐々に走り出します。

スタート直後.jpg

山へ入る直前には、街の人達が「アレアレ!」と声を掛けて送り出してくれました。

応援.jpg

スタートしたオルディノの標高は1,300mほどですが、はじめはアップダウンを繰り返しながら15キロで標高を1,300mも上げ、標高2,600m超のCollada de Ferrerolesを超えていかなければなりません。ちなみに、コースの平均標高は2,085m。2,400mを超える16のピークがあり、コース上の最高標高地点は2,942mとなっています。

まずはスタート後20分ほどで、登山道へと入っていきました。この森の区間は2時間ほど続きますが、ひたすら我慢の登りとなります。

登山道.jpg

そしてこの森をようやく抜けたとき、昨年と同じように、視界を遮断するのではないかと思うほど眩しい日射しが迎えてくれました。


森を抜けると陽光.jpg

前方に続く一筋のトラック。

一筋のトラックを人が走る.jpg

馬は草を食み、

馬が遊ぶ.jpg

人はひた走る。

人はひた走る.jpg

雄大な光景は、

雄大2.jpg

まるで絵画のよう。

まるで絵画.jpg

牛の群れの横を駆け抜け、

牛が草を食む.jpg

足元の赤いフラッグを目印に、道無き道を行く。

ひた走る.jpg

谷筋では、雪融け水が川となって流れていました。ジリジリと焼けるような暑さに、キャップで何度も水を汲み、頭と首筋を冷やします。



水を汲む.jpg

心が酔うような時間を過ごしながら走り、歩き、午後3時56分に第2エイドとなる31キロ地点のArcalisへ着きました。昨年より30分も遅い到着です。実は、21キロ地点の第1エイドの到着がすでに昨年より20分遅かったのですが、自分としてはほどほどに走れているような気がしていたので、その時点ではさほど気にしていませんでした。
しかし、昨年はランナーで混み合っていたこの第2エイドも今回は閑散としており、雰囲気が全然違っています。「不調なのかもしれない」と、急に不安になりました。

第2エイド.jpg


(つづく)


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posted by との at 06:16| 鳥取 ☁| Comment(0) | 走る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする