2019年04月22日

第5回 奥出雲ウルトラおろち100Km遠足(後半)




さて、氷点下の中でスタートしたこの日、気温は午前8時半過ぎまで−1度でした。

−1°(午前7時30分).jpg

しかしその後、気温はぐんぐん上がり、午前10時過ぎには13度。

13°(午前10時10分).jpg

さらに、正午を迎えた56キロ地点あたりでは18度まで上がります。これくらいの気温は、走るための適温のぎりぎり上限内ではあります。
とはいえなにせ、今シーズンはまだ体が暑さに慣れていないことに加え、朝方の冷え込みとの落差が大きすぎたため、暑さに対してストレスを感じながらのランとなりました。

18°(午前12時).jpg

そんな時、上りで追いついた女性ランナーの横顔を覗くと、その顔は白く塗りたくられ、口元には血のように赤い口紅が引かれています。この日はマリオやスパイダーマン、弁慶や忍者等、仮装ランナーを何人か見ましたが、初めて見る幽霊の出で立ちには、さすがに度肝を抜かれました。

恐るおそる「撮ってもいいですか?」と尋ねると、黙したまま両手を前にダラリ。これを「OK」の合図と察し、「ありがとうございます」と言って1回だけシャッターを押しました。

その不気味な風体を直視して恐怖で凍りついたこの一瞬だけは、背中を走る悪寒でクールダウンできましたが、それは決して持続するものではありません。午後2時半を過ぎて曇りがちの天候に変わるまでは、暑さとも闘うことになります。


幽霊さん.jpg

さて、この気温の上昇を言い訳にするつもりは毛頭ありませんが、後半に入って上りが続くようになったこともあり、ペースはさらに落ちてキロ7分台の後半だったり、時には8分台を刻むようになりました。
周囲のランナーも同様なのか、長い上りが続く区間では歩きが入ることも多くなります。

長い上り坂.jpg

そうこうするうち、長さ160mの吊橋を渡り、国の名勝・天然記念物に指定されている『鬼の舌震』へと入っていきました。



鬼の舌震.jpg

ここからは、約2キロにわたるV字狭谷が続きます。谷の両側を構成する大岩が浸食され、崩れ落ちた巨岩が谷底に重なり合う風景は、まさに荘厳。ランナーは整備された木道を行きますが、走行は禁止されており、この景色を堪能しながら進みました。

上を見ても巨岩.jpg

下を見ても巨岩.jpg

これを抜けたところに設置されていたエイドでは、焼き鯖寿司をいただきます。「一人1個」という制約がなかったら、3つは食べていただろうと思うほど美味しかったです。


焼き鯖寿司.jpg

そしてここから少し行ったところで、川を跨いで飾られた鯉のぼりに癒されてホッとしたのもつかの間、以降は上り基調となります。

鯉のぼり.jpg

74キロ地点あたりからは、このコース最大の難関であるおろちループへ向かい、一段ときつい上りにかかります。ピッチはさらに落ち込み、キロ9分台にまで落ちていきました。

上り.jpg

80キロ地点の延命水エイドで舞茸おにぎりをいただきました。とても美味しかったですが、茸の名前のように「舞い上がる」ようなパワーは涌いて来ず、5キロ先にある折返しの三井野原駅エイドを目指して、ひたすら我慢の走りを続けます。

舞茸おのぎり.jpg

おろちループの赤い橋脚が見えてくるころには上り勾配がさらにきつくなり、上りを終えて勢いよく折り返してくるランナーが眩しく見えました。


おろちループ.jpg

そして、ようやくこのコースの最高標高728メートルの三井野原駅エイドに到着です。

三井野原駅エイド.jpg

ここでは「しし汁」をいただきました。



しし汁.jpg


これで、下りだけを残す約15キロの帰路へ備えたエネルギー補給をしたつもりでしたが、すでにへたってしまった脚では下りもおぼつかず、あいかわらずキロ9分台を脱せません。情けないことです。

下っていく.jpg


こうして、ゴールの5キロほど手前で日暮れを迎えてしまい、暗い夜道の終盤戦となりました。

午後7時過ぎ.jpg

沈んだ気持ちのままゴールの横田庁舎に帰ってきましたが、そこにはたくさんの灯籠が並べられており、優しく幻想的な明かりが迎え入れてくれます。思わず感動させられる、心憎い演出には感心しました。


ゴールの灯籠.jpg

さて、過去3回出たこの大会での私のゴールタイムを比べてみると、
第1回(2015年):12時間46分
第2回(2016年):13時間22分

今 回(2019年):14時間27分


なんと、出るたびにほぼ1時間ずつ遅くなっていることがわかります。ということは、次は15時間半くらいでしょうか。さらにその次に出たときは、16時間半くらいになりそうです。

しかし、この大会のゴール制限時間は16時間なので、私の場合、完走は残り1回しかできないことになります。私は文系なので、この推測が統計学的に正しいのか否かは知りません。そこまで試してみるべきか、それともやめるべきなのかと今から悩む、気の早い私です。



(私の記録)
ナンバー 1051
タ イ ム 14時間27分24秒
総合順位 310位/574人(出走数)
部門順位 256位/455人(男子・出走数)

年代順位  25位/ 64人(60歳代・出走数)

完 走 率 85.9%(493人/574人・出走数)



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posted by との at 22:49| 鳥取 | Comment(0) | 走る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月18日

第5回 奥出雲ウルトラおろち100Km遠足(前半)




4月13日(土)は、「第5回 奥出雲ウルトラおろち100km遠足(とおあし)」の100キロ部門に参加し、おろち退治をしてきました。

舞台は島根県奥出雲町。ここは、須佐之男命が八俣(やまた)のおろちを退治したとされる神話の町です。コース終盤に大蛇を彷彿とさせる奥出雲おろちループが待ち構えており、これを制覇することが“おろち退治”となります。
私はこの大会の第1回と第2回に出ており、今回は3年ぶり3回目の参加でした。
なお、第2回大会の時の募集人員は、100キロ部門が300人で60キロ部門が100人。しかし以降はこれが段階的に増やされてきたようで、今回はそれぞれ600人と200人にまで拡大されていました。

スタート前.jpg

さて、100キロ部門のスタートは午前5時。まだ陽も明けやらぬ中、大きな集団が列をなし、会場の横田庁舎前から道路へ流れ出ていきます。



スタート直後.jpg

30分ほど走って夜が明けた時、路傍の草が霜に覆われて白くなっていることがわかりました。
スタート時の気温はマイナス1度か2度で、午前8時半過ぎにも、道路脇に設置された温度計が『ー1』を表示しているのを見ました。うかつにも指先のない手袋をしていた私は、レース中に冷気で両手の親指の先があかぎれになるという、初めての経験をすることになります。



夜明けと霜.jpg



アップダウンの激しいコースなのでペースは一定しませんが、30キロくらいまではキロ6分台のペースで進めました。自分としては無理のないペースなので、後半までパワーを残していけるものと、この時は思っていました。

序盤の走り.jpg

ところで、奥出雲町といえば仁多牛が有名ですが、仁多の庁舎を少し過ぎたところでは、仁多牛に繋がる第7糸桜号の親子の銅像が、駆け抜けていくランナーを見守ります。

仁多牛.jpg

また、私の住む大山町では桜の見頃はとっくに過ぎていますが、こちらでは今が花盛り。満開の桜を見るたびに、心がほっと和みます。



桜満開.jpg

さて「花より団子」と言いますが、この大会のグルメ度は群を抜いています。エイドの食べ物のことに触れないわけにはならないでしょう。

概ね5キロ間隔で設置されているエイドでは、それぞれ工夫を凝らしたメニューが用意されています。前半で特に印象に残ったものを幾つかあげると例えば、
できたておぼろ豆腐、

おぼろ豆腐.jpg

平地飼い鷄の卵かけごはん、

卵かけごはん.jpg

自家製餡のあんぱん等です。



自家製餡のあんぱん.jpg

48キロ地点の「焼さばエイド」では、大きな焼さば2匹を完食するのがノルマ。これを平らげないと、ここを通してもらえません。← というのはもちろん嘘ですが、脂の乗った焼さばを一切れ、仁多米おにぎりと一緒に美味しくいただきました。


焼さば.jpg

ところで、この大会の距離標識はいくぶんアトランダムに設置されているようです。5キロ毎に設置されているのかと思った時もありますが、そのつもりで見ていても見つけることができない場合が何度もありました。

中間点の50キロの表示も、もしかしたら見落としだったかもしれませんが、気づきませんでした。私のガーミンの計測値が50キロを少し超えたところでタイムを見ると、スタート後6時間8分が経過しています。30キロあたりからはキロ7分台の走りになっていましたが、私としては無難な走りをしてきたように思いました。
しかし、後半はさらにタイムが落ちるでしょうし、終盤にはおろちループが控えていることから、この時点でゴールタイムの目標を13時間30分とします。


ちなみに制限時間は16時間とたっぷりとられているので、ゆっくりでも走り続けてさえいれば、完走はできるものと思いました。

50キロ地点.jpg


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posted by との at 21:17| 鳥取 | Comment(2) | 走る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする