2016年04月26日

第3回香住ジオパークフルマラソン大会


4月24日(日)は、兵庫県香美町で開かれた「第3回香住ジオパークフルマラソン大会」へ初めて参加しました。

香住港は但馬地方最大の漁港で、カニが採れることで有名です。わがまち大山町にも漁港はありますが、規模が違いました。さすがにデカい。

香住漁港.jpg

スタート・ゴール会場となる香住西港に着いたとき、たくさんの大漁旗が潮風にたなびいている光景が目に入り、思わず「すごいなあ」とつぶやいていました。

なお、この壮観なシーンに感動したのは私だけではなかったようで、多くのランナーが、これをバックに写真を撮り合っていました。

会場を飾る大漁旗.jpg

スタート時間が間近になった頃、今度は威勢のいい太鼓演奏が始まりました。いやでも気持ちが高ぶります。

太鼓演奏.jpg

そして午前9時に、フルマラソンの部がスタート。「ブォ〜〜〜〜〜〜ン」という長い長い汽笛の音が、ランナーを送り出します。風情があるなあ。
ロードに出た直後、「死ぬ気で走らんかい」とTシャツの背中にプリントされたランナーさんが、サッと私の前に出ました。
しかし、こちとらスネに傷を持つ身。死ぬ気で走ったら、回復途上の膝が本当にいかれてしまいます。この日は4時間30分くらいのゴールを目途に、無理せず走ろうと心に決めていました。ということで、「死ぬのはどうぞお一人で」とこれを見送りました。

死ぬ気ではしらんかい.jpg

しかし、ここから1キロほど走ったところで、背後に集団の気配が。振り向くと、「4:00」の赤いビブスを着た4人のペースランナーと、それに着いて行こうとしているランナーたちがいました。
目標より30分も早いこのグループに着いていくわけにはならないと、頭では考えました。なのに反射的にこれに反応し、着いていこうとしている私。しょうがないなあ。これがランナーの、哀しい性というものなのでありましょうか。

4時間のペースランナーたち.jpg

しかし、このコースはけっこうアップダウンがあり、

けっこうアップダウンがある.jpg

右へも左へもうねります。

しかも左右にうねる.jpg

10キロくらいまではこれに耐え、ペースランナーに食らいついていきました。しかししだいに引き離され、いつしかその背中は見えなくなっていました。
それでも、中間点でのタイムは1時間27分。倍にすれば3時間54分なので、「4時間が切れるかも」とこの時は思いました。


中間点通過は1時間57分.jpg

さて、2か所の折り返しを経て、香住港前の道路に帰ってくると残りは10キロ。後は、西進して三田浜で折り返すだけです。その間はほぼ平坦なロードですが、このときのタイムが3時間3分。57分で10キロは、いまの私の力では厳しいように思いました。
しかもこのあたりから突然、立ちはだかる“30キロの壁”。膝の故障とは関係なく、しだいに脚から力が抜けていくではありませんか。あ〜ぁ・・・。

32キロ通過は3時間3分.jpg

ここでもう一踏ん張りする選択肢もあったでしょうが、2か月前の「姫路城マラソン」で痛めた膝が、せっかくよくなりかけたところです。ここで再びダメージを与えるようなことになれば、元の木阿弥。「無理はすまい」と、ここまで無理してきたことを棚に上げ、楽な道を選びました。
いやいやそれも本当は、限界に来ていた自分へのいい訳にすぎなかったのかもしれません。

黄砂のためにかすんではいましたが、三田浜海岸からの遠望は、“ジオパーク”を冠するこの大会の醍醐味の一つです。潮風を心地よく感じながら、ゆっくりとここを走り抜けました。

三田浜海岸.jpg

そしてゴール。
大漁旗がはためき、地元の人たちの大歓声が上がる中を、ゴールゲートへと飲み込まれていきました。

大漁旗の中をゴール.jpg

さて、この後に待ち受けていたのは、かに雑炊やゆでたホタルイカの無料サービス。

かに雑炊.jpg

しかも、カレイとハタハタの干物や海苔の佃煮など、お土産もいっぱいいただいてお得感は満点。漁師ではない私ですが、この日は大漁気分で帰路につきました。
いやあ、「香住ジオパークフル」って最高だわぁ!

参加記念品.jpg


(私の記録)
グロスタイム 4時間09分56秒
ネットタイム 4時間09分39秒
総 合 順 位  407位/1010人(男子・出走数)
種 目 順 位  30位/120人(60歳以上男子・出走数)


 
にほんブログ村ランキングに参加しています。
よかったら ポチッとお願いします。
    ↓

にほんブログ村
ラベル:フル
posted by との at 13:12| 鳥取 | Comment(2) | TrackBack(0) | 走る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月20日

第2回奥出雲ウルトラおろち100Km遠足


右膝が抱える爆弾は、最後まで炸裂することはありませんでした。

2月の姫路マラソンを走ってから右膝に灯っていた赤信号は、1週間前の「天女の羽衣伝説ウルトラマラソン」でほぼ平坦な70キロコースを完走し、黄色信号に変わりました。そして今回、上へ下へとおろちのようにうねる100キロコースを走り切ったことで、黄色の点滅信号くらいになったと言ってよいでしょう。

4月16日(日)は、島根県奥出雲町で開催された「第2回奥出雲ウルトラおろち100Km遠足」へ昨年に引き続いて参加し、無事に完走しました。


スタート時刻である午前5時の少し前、まだ陽も明けやらぬ横田小学校グランドの気温は、わずか3度。多くのランナーがそうしているように、私も会場に焚かれた松明のそばで暖をとっていました。そして号砲。300人超のランナーとともに、ゆっくりとロードへ出ていきました。

松明.jpg

2キロほど進んだところで突然、路傍にイルミネーションが現れました。なにがあるのだろうと思ったら、稲田神社の境内へ続いていました。

イルミネーション.jpg


昨年、この神社はゴール直前に組み込まれていたのですが、今回は序盤。たぶん、「完走祈願は最初にすべき」ということで変更されたのでしょう。主催者のありがたい思し召しに従い、お参りをすませました。

稲田神社でお参り.jpg

さてコースは、初めの8キロで200メートルほど標高を上げたあと、続く5キロで一気にもとの標高まで下ります。そして以降は、55キロあたりまで小刻みなアップダウンを繰り返していきます。
多くのランナーが下りで加速しますが、私は右膝が壊れるのが怖いので、ここでは重力に体を預けるようなことはせず、慎重な走りを続けました。

コース.jpg

33キロあたりで、前週の「天女の羽衣伝説ウルトラマラソン」でお会いした忍者さんに遭遇。ウルトラの連チャンに、「あんたも好きねえ」と言いたいところでしたが、天に向かってツバを吐くようなものなので、やめておきました。

忍者.jpg

忍者さんも暑そうでしたが、全身着ぐるみのウサギさんはもっとたいへんそうです。「暑くないですか?」と声をかけたら、「大丈夫ですよ」と涼しい顔。

うさぎ.jpg

各地のウルトラマラソン大会でお見かけする弁慶さんの足元は、この日も当たり前のように一本歯下駄。言っておきますが、一本歯ですぞ、一本歯!
なお、私はお会いできませんでしたが、この日は素足のランナーさんもいたそうです。
こういう方々を前にして。「ボクちゃん、お膝が痛いの」なんて、恥ずかしくて言えたものではありません。

弁慶.jpg

ところでこの日の気温は、朝方とは打って変わって上昇し、午前11時過ぎにはすでに25度。喉が渇き、中盤あたりからのエイドでは、水をがぶ飲みするようになりました。

25度.jpg

もちろん水だけでなく、十分な栄養補給も重要です。この大会では、エイドの食事がとても充実しており、豆腐、出雲そば、卵かけご飯、焼きサバなど、ご当地の名物が次々出てくるので、とても楽しみです。
中でも外せないのが、54キロ地点のエイドで出されるしし肉。昨年は、私が通過した直後には底をついたと聞いていたので、スローペースで来た今回はありつけないかもと、半分あきらめていました。
しかし、その経験から今年はたっぷり用意され、しかも島根和牛とのダブルサービス。嬉しくって、「シッシッシッ、ウシウシ・・・」と笑ってしまいそうです。

猪肉.jpg

しし肉&牛肉パワーの効果は絶大。後半は上り基調となりますが、沿道の声援も力に変え、「なんだ坂、こんな坂」と越えて行きました。

応援.jpg

そして72キロ過ぎからは10キロで350メートルも標高を上げ、「奥出雲おろちループ」へと向かいます。

おろちループ.jpg

おろちループを越えたところで折り返すと、ゴールまでの残り15キロはずっと下り基調。ここで完走を確信しました。

残り8キロ.jpg

こうして、昨年より40分ほど遅かったものの、かろうじて日没前のゴールを果たすことができました。

ゴールの光景.jpg


さて今回、最後まで右膝が悪くならずに走れたことは収穫でした。
しかしタネを明かせば、クッショニングのよいウルトラ用のシューズに、IMPLUSのインソールを2枚重ねでねじ込むという、禁断の裏技を使っての完走でした。階段や急な下り坂など、膝に大きな負担がかかる場面ではやはり痛むので、トレランはまだ無理のようです。
おお神よ、願わくは稲田姫命の御前に身を捧げたるこの哀れなランナーを、再生復活の道へと導きたまわんことを!

(私の記録)
タ イ ム 13時間22分54秒
総合順位  94位/333人(出走数)
男女別順位 82位/265人
(出走数)
完 走 率  80.2%
 


にほんブログ村ランキングに参加しています。
よかったら ポチッとお願いします。
    ↓

にほんブログ村
ラベル:ウルトラ
posted by との at 14:39| 鳥取 | Comment(2) | TrackBack(0) | 走る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月12日

第11回 天女の羽衣伝説ウルトラマラソン


走路は菜の花 頭上に桜 そして彼方の残雪

虫は蠢き 獣が野を駆ける
鏡の水面 神秘の湖へ
集え 走友たちよ!

前を行く女性ランナーのTシャツにプリントされた詩が、この大会に込められた主催者の想いを語っています。
気をつけて見ると走路には、3回出場すればもらえるというこの柄のTシャツを着たランナーが、少なからず走っていました。リピーターが多いということは、このことからもわかります。


赤いTシャツ.jpg

4月9日(土)は、滋賀県長浜市余呉町で開催された「第11回 天女の羽衣伝説ウルトラマラソン」に初めて参加しました。

コースは赤子山スキー場をスタートし、3.5キロほど走って余呉湖へ。ここからは、1周6.8キロの湖畔を10周回するというもので、距離は約71キロ。

スタートは午前7時で、余呉湖湖畔に設けられたゴールの関門が午後3時。制限時間がたっぷり10時間もあるので、ウルトラマラソンやロングトレイルをメインとしている私にとっては、冬場のフルやハーフから気持ちを切り替えるための助走としてちょうどいい内容でもあり、以前から気になっていた大会です。 


スタート前.jpg

とはいえ、今回は不安材料がありました。それは、2月下旬の姫路城マラソンで痛めた右膝です。その2週間後には「試しのジョグ」として鳥取マラソンを走りましたが、微妙な違和感と痛みは消えていませんでした。

したがって以降はランを控え、現在も整形外科と整骨院で治療を受けています。それでも2週間前にどちらの先生からも、「走ってもよい。ただし痛みを我慢して走ることはしないこと」と言われたので以降はほぼ毎日、数キロから20キロ程度をキロ8分のゆっくりペースでジョギングしていました。
今回、出場するかどうか相当迷いましたが、「吉と出るか凶と出るか?」と、賭けのつもりでやってきました。

それにしても、余呉湖は美しい湖です。
着いた時には朝靄に包まれていました。

朝の余呉湖(7時32分).jpg

満開の桜が湖畔を彩り、ランナーを迎えます。

湖畔を走る(7時44分).jpg

ところで『近江国の風土記』にも記された余呉湖の羽衣伝説は、各地にある同種のそれの中で、最も古いものだそうです。
空から舞い降りた天女が水浴びする間、羽衣を掛けたという柳の大木の枝にはこの日、なにも掛けられておらず、湖で水浴びをする天女の姿もありませんでした。それでも、その木の下を通るたびに何か感じるものはあり、想像をたくましくしながら走り抜けました。


天女の羽衣伝説の柳の木.jpg

そして穏やかな陽気の中、湖畔にはランナー以外の人の姿も見られました。
釣り糸を垂れている人に、

釣り人たち(15時11分).jpg

黙々と水彩画を描いている人。

絵を描く人たち(15時11分).jpg

オープンカーのそばで語らう若い2人連れがいるかと思えば、

恋人たち?(11時46分).jpg

自転車で来ている老夫婦の姿もありました。


夫婦(11時52分).jpg

桜にレンズを向けるアマチュアカメラマンに触発されたのか、


写真を撮る人(9:19).jpg

コースを外れて写真を撮り合っているランナーだっています。

ランナーも記念写真(9時57分).jpg

これらのシーンも楽しませてもらいながら、退屈しがちな周回コースなのに、最後まで楽しく走り切ることができました。
なお、心配していた右膝は、残り2周くらいになってから時々、“カクッ”と抜けるような感じはありましたが、痛みというほどでもありませんでした。
ということで、「控えめながら、次につながる無難なラン」ということで、結果は“小吉”と総括しておきます。

ゴールの光景.jpg

さてゴール後しばらくは、後続のランナーたちのゴールを拍手で迎えていましたが、ランニング中に憧れながら見ていた長閑なシーンをふと思い出し、自分もその中に融け込みたいものだと思いました。そしてやおら、その場を離れて湖畔へ行くと草地の上に仰向けになり、目を閉じて“ボー”としていました。

しばらくして起き上がろうとしたとき、履いている赤いシューズが目に入りました。アシックスのGEL-SAROMA3は、3月末に定年退職を迎えた私へ、同じ部署の仲間たちが送別会の席でプレゼントしてくれたものです。
そのときからこれを、退職後に初めて出る大会で履こうと心に決めていました。あらためてその鮮やかな赤色が目に沁みて、「完走できてよかった」と心から思いました。

赤いサロマ.jpg

(私の記録)
タ イ ム  8時間34分31秒
順  位 未公表



にほんブログ村ランキングに参加しています。
よかったら ポチッとお願いします。
    ↓

にほんブログ村
 
ラベル:ウルトラ
posted by との at 16:15| 鳥取 | Comment(4) | TrackBack(0) | 走る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする