走路は菜の花 頭上に桜 そして彼方の残雪
虫は蠢き 獣が野を駆ける
鏡の水面 神秘の湖へ
集え 走友たちよ!
前を行く女性ランナーのTシャツにプリントされた詩が、この大会に込められた主催者の想いを語っています。 気をつけて見ると走路には、3回出場すればもらえるというこの柄のTシャツを着たランナーが、少なからず走っていました。リピーターが多いということは、このことからもわかります。
4月9日(土)は、滋賀県長浜市余呉町で開催された「第11回 天女の羽衣伝説ウルトラマラソン」に初めて参加しました。
コースは赤子山スキー場をスタートし、3.5キロほど走って余呉湖へ。ここからは、1周6.8キロの湖畔を10周回するというもので、距離は約71キロ。
スタートは午前7時で、余呉湖湖畔に設けられたゴールの関門が午後3時。制限時間がたっぷり10時間もあるので、ウルトラマラソンやロングトレイルをメインとしている私にとっては、冬場のフルやハーフから気持ちを切り替えるための助走としてちょうどいい内容でもあり、以前から気になっていた大会です。
とはいえ、今回は不安材料がありました。それは、2月下旬の姫路城マラソンで痛めた右膝です。その2週間後には「試しのジョグ」として鳥取マラソンを走りましたが、微妙な違和感と痛みは消えていませんでした。
したがって以降はランを控え、現在も整形外科と整骨院で治療を受けています。それでも2週間前にどちらの先生からも、「走ってもよい。ただし痛みを我慢して走ることはしないこと」と言われたので以降はほぼ毎日、数キロから20キロ程度をキロ8分のゆっくりペースでジョギングしていました。
今回、出場するかどうか相当迷いましたが、「吉と出るか凶と出るか?」と、賭けのつもりでやってきました。
それにしても、余呉湖は美しい湖です。
着いた時には朝靄に包まれていました。
満開の桜が湖畔を彩り、ランナーを迎えます。
ところで『近江国の風土記』にも記された余呉湖の羽衣伝説は、各地にある同種のそれの中で、最も古いものだそうです。
空から舞い降りた天女が水浴びする間、羽衣を掛けたという柳の大木の枝にはこの日、なにも掛けられておらず、湖で水浴びをする天女の姿もありませんでした。それでも、その木の下を通るたびに何か感じるものはあり、想像をたくましくしながら走り抜けました。
そして穏やかな陽気の中、湖畔にはランナー以外の人の姿も見られました。
釣り糸を垂れている人に、
黙々と水彩画を描いている人。
オープンカーのそばで語らう若い2人連れがいるかと思えば、
自転車で来ている老夫婦の姿もありました。
桜にレンズを向けるアマチュアカメラマンに触発されたのか、
コースを外れて写真を撮り合っているランナーだっています。
これらのシーンも楽しませてもらいながら、退屈しがちな周回コースなのに、最後まで楽しく走り切ることができました。
なお、心配していた右膝は、残り2周くらいになってから時々、“カクッ”と抜けるような感じはありましたが、痛みというほどでもありませんでした。
ということで、「控えめながら、次につながる無難なラン」ということで、結果は“小吉”と総括しておきます。
さてゴール後しばらくは、後続のランナーたちのゴールを拍手で迎えていましたが、ランニング中に憧れながら見ていた長閑なシーンをふと思い出し、自分もその中に融け込みたいものだと思いました。そしてやおら、その場を離れて湖畔へ行くと草地の上に仰向けになり、目を閉じて“ボー”としていました。
しばらくして起き上がろうとしたとき、履いている赤いシューズが目に入りました。アシックスのGEL-SAROMA3は、3月末に定年退職を迎えた私へ、同じ部署の仲間たちが送別会の席でプレゼントしてくれたものです。
そのときからこれを、退職後に初めて出る大会で履こうと心に決めていました。あらためてその鮮やかな赤色が目に沁みて、「完走できてよかった」と心から思いました。
(私の記録)
タ イ ム 8時間34分31秒
順 位 未公表
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ラベル:ウルトラ
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大会の様子、コースの周囲の状況が目に浮かびます。
何はともあれ、完走お疲れ様でした!
コメントありがとうございます。
競争ではなく楽しく走ることができ、心が解き放たれるような大会でしたよ。
定年退職、おめでとうございます
そして、お疲れ様でした
とてもいいプレゼントをいただきましたね
これからは、北や南に遠征して、マラソン三昧の日々をお過ごしください
ありがとうございます。
膝と相談しながらですが、これからは「糸の切れた凧」のごとく、北や南のみならず、東や西へも出没しますとも。