2016年09月03日

UTMB2016(その1:スタートからシャピューまで)


きつ過ぎる激坂、眩しすぎる日射し、そして美しすぎるロケーション。その中に身を置いていた時間をいま振り返ると、まるで夢のように思えます。

UTMB(ウルトラトレイル・デュ・モンブラン)は、モンブランを囲む総距離170キロ、累積標高差10000m超の山道を、制限時間46時間30分以内に走り抜く「世界一過酷で、世界一美しい」と言われる山岳レース。コースはフランス、イタリア、スイスの3国にわたり、ランナーはヨーロッパアルプスの絶景の中を進むことになります。その厳しさと美しさから、UTMBは、世界中のトレイルランナーの誰もが憧れる大会なのです。

エントリーのためのハードルは相当高いのですが、幸いにも私は、このほど開催された「UTMB2016」へ出場することができました。

モンブラン2.jpg



そしてレースの結果は、なんと「まさかの完走」。

実は、1月に出場が決定して天にも昇る気持ちになったものの、2月に右膝を痛め、それがなかなか改善しませんでした。そのため、6月からはトレーニング方法を見直して、膝に負担をかけないようランを控え、ジムでの筋力強化と登山をメインとしたものに切り替えました。

それでもきつい下りの走りについては、6月は無理、7月もさっぱり、8月になってようやく、「なんとか走れるかなあ」という程度。こんな状態でUTMBが走りきれるのか、まったく確信が持てませんでした。率直に言って完走は、望外の結果です。

スタートは8月26日(金)18時。標高1036メートルのシャモニーのサン・ミシェル教会前の広場から。

私は70分前に会場へ行ったのですが、すでにゲート近くはランナーですし詰め状態。それでも、比較的前の方で待機できたのは幸いでした。

協会前.jpg


スタート間近になると、会場には楽曲『Conquest of Paradise』の荘厳なメロディーが流され、ランナーの気持ちを高ぶらせます。そして号砲。2500人あまりのランナーが、いっせいにスタートしていきました。

さあスタートだ.jpg

沿道はもちろん、見上げるとホテルの窓からも、たくさんの人たちが応援してくれています。

ホテルから応援.jpg

10分あまり走って街を抜けると、さっそく林道へ入っていきました。


しばらく走って林道へ.jpg



8キロ地点のレ・ズッシュに到着したのは18時50分。ここには19時くらいを想定していたので、ちょっとびっくり。やはり興奮しているのか、飛ばし過ぎです。

[レ・ズッシュ]
レ・ズッシュ(18時50分・8キロ地点).jpg

ここから次のエイドのサンジェルベまでの距離は13キロですが、この間の高低差はスキー場の登りが800メートル、ピークを越えた後には1000メートルの下りをこなさなけばいけません。
登りの途中で、沿道にいた日本人がおにぎりを差し出してくれました。長丁場では後半に食べられなくなることが多いので、ありがたくこれをいただきました。「食べられるうちに食べておく」というのが、ウルトラマラソンの鉄則なのです。



おのぎりがもらえた(19時18分・約12キロ地点).jpg

地元の人も、プチ仮装して応援してくれます。


登り坂で応援(19時30分・約14キロ地点).jpg

フランスはサマータイムを導入しているので、時刻が午後8時を過ぎてもまだしばらく日がありました。

スキー場の登り(20時1分).jpg

第1関門のサンジェルベには、ほぼ想定通りの21時11分に到着しました。


[サンジェルベ]
サンジェルベへ到着(21時10分・21キロ地点).jpg

このあとは、微妙な上りが続きます。


微妙な上り坂(21時45分).jpg


第2関門のコンタミーヌへの到着が23時16分。これもほぼ想定どおりです。



[コンタミーヌ]
コンタミーヌのエイド(23時17分・31キロ地点).jpg

以降、コースは標高2443メートルのボンノム峠に向かい、斜度は「上り」から「登り」に変わりましたが順調に進み、第3関門のバルムには想定より10分ほど早い27日午前0時59分に到着しました。


[バルム]
バルムのエイド(27日0時54分・39キロ地点).jpg

ボンノム峠への登り坂は、岩の上を進む感じです。

ボンノム峠への登り(27日1時48分).jpg

この峠を午前2時45分に越え、第4関門のシャピューまでの急な下り坂を一気に降りていきます。この間の距離は6キロほどですが、高低差は900メートル。下りが苦手な私も、周りのペースに遅れないよう、頑張って走りました。

50キロ地点のシャピューへの到着は27日の午前3時53分で、出発が午前4時13分でした。ここの関門時刻は午前5時15分なので、この時点で1時間ほど余裕があることになります。
出発する時に装備チェックがあり、ケイタイ、ジャケット、キャップを所持していることを確認されました。

装備チェック.jpg


(その2)へ飛ぶ → http://t-tono.seesaa.net/article/441647353.html

 
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posted by との at 11:15| 鳥取 ☁| Comment(8) | TrackBack(0) | 走る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
参加されていたんですね。しかも完走!!
おめでとうございます!
いつかお会いできたときにお話聞かせてください。
それにしても、外人さんばかりですね。あたりまえだけど(^^;)
続きを楽しみにしています♪
Posted by たこ at 2016年09月03日 14:13
> たこさん

ありがとうございます。
フランス人から見れば、私も外人さんでした(笑)。日本に帰ってきてから、納豆となめこ汁の美味しさをあらためて知りました。
Posted by との at 2016年09月03日 22:42
完走おめでとうございます!レース前に横手道でバッタリ出会ったのはこのためだったのですね!!報告会はいつですか?楽しみにしていますよ☆
Posted by 一反もめん at 2016年09月04日 22:20
ありがとうございます。
報告会は、横手道で出会ったとき一緒に走っていたT嶋さんが、「16日あたりに大山寺で」というプランで調整してくれています。
決まったら連絡しますね。(^ー^* )フフ♪
Posted by との at 2016年09月04日 23:51
とのさん、完走おめでとうございます。流石とのさんです。素晴らしい!!!しかし、とうとうご乱心も海外にまで及んだんですね。私の究極の目的は「スパルタスロン」と「UTMB」ですが、どちらもとてもではないので戸野さんが羨ましいです。ゆっくり疲れを癒やして、膝を労ってやって下さい。
Posted by 売豆紀 雅昭 at 2016年09月06日 17:44
> 売豆紀さん

ありがとうございます。
最初で、もしかしたら最後になるかもしれない海外遠征を、首尾よく終えることができました。飛行機の長旅に疲れ切った奥方は、「もう海外には絶対いかない」と言っております(笑)
ややフヌケ状態の私ですが、なぜかだけ右膝は何事もなかったかのように元気にしています。とりあえず年内は無理せず、近場の大会で楽しみたいと思います。

Posted by との at 2016年09月06日 20:04
無事完走おめでとうございます。又ご帰国お疲れ様でした。
私はUTMBをUTMF?と勝手に思っていました。 外人さんの多い洋風なスタート前写真だな〜と思いながら見始めました。
さすがスケールが違いますね、後半も楽しみにしています。
そう言えば 春の焼き肉パーティーの時 奥さんはどの様(どこで?)に応援するの〜、海外旅行?等と話をした事を思い出しましした。
 報告会を楽しみにしています(報告会の報告?)
Posted by キノコ at 2016年09月07日 16:58
> キノコさん

ありがとうございます。
焼き肉パーティーのときに話をしたことは忘れていましたが、奥方は私が走っている間、当初の予定どおり応援バスには乗らず、シャモニーの街で時間つぶしをしていました。
それでもゴールは出迎えてくれたので、一緒にゴールゲートをくぐることができました。
さすがに十数時間の飛行機の旅には疲れたようで、「ヨーロッパには2度と行かない」と言っております。たびたびヨーロッパに行っておられるキノコさんの、爪の垢でも飲ませてやってください。
Posted by との at 2016年09月07日 18:58
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