2016年09月17日

UTMB2016(観光編2:アルプスの山々&オマケの話)


ヨーロッパアルプスの高山に囲まれたシャモニーですが、その中でも標高3842メートルのエギゥイユ・デュ・ミディは、この地を訪れる観光客にとって外せないスポットでしょう。


私が泊まったホテルの近くから出ているロープウェイは、中間駅での乗り継ぎを含め、たった20分ほどでミディの頂上近くまで連れていってくれます。山の斜面そのものが急なため、車中では、まるで真上に引き上げられていくような感覚を覚えます。



ミディへのロープウェイ.jpg

ロープウェイから.jpg



頂上が近くなり、目に入ったのは白銀の別世界。そこでは、稜線をたどっていく登山者が、いくつかの点のように見えます。

雪と登山者.jpg

ロープウェイを降りたところにある展望台から、ため息が出るような景観を堪能することができたのですが、見上げるとさらに上の方には、天に向かうロケットのような建物がありました。
エレベーターでそこへ上がり、雲一つない晴天の下で、モンブラン山頂などアルプスの高峰を一望。まさに「人生観が変わる」と言っていいほどの眺望です。

ミディの展望台.jpg

ミディからモンブランを眺める.jpg

ミディからの眺め.jpg

帰りは、ロープウェイの中間駅で降り、ここにある喫茶店でエスプレッソを飲みました。

ミディ中腹の喫茶店.jpg

このあと奥方が、「歩いて下りてみようか。店の人に聞いたら、2時間で下りれるって」と言ったのです。少し驚きましたが、私としては望むところだったのでもちろん同意し、登山道を下りはじめました。
道端に咲く花を見ては、「これを撮っておいて」とご機嫌な奥方。

高山植物.jpg


しかし、下りはじめて30分もすると奥方は、「足が痛くなった」と言って、その表情が険しいものに変わります。しかし、引き返してきつい登り坂に向かうことは、もはや困難。このあとは、無口になった奥方の後方に付き、そのペースに合わせて3時間あまりかけ、シャモニーへ帰り着きました。

このあとホテルで養生した奥方ですが、予想どおり翌日は激しい筋肉痛。良かったか悪かったかは別として、たぶんこれが、今回の旅で一番の思い出になったことでしょう。

下山中.jpg

さて次の日、ゆっくりしか歩けない奥方と出かけたのは、シャモニーの街をを挟んでミディの向かい側にある標高2525メートルのプレバン。
こちらもロープウェイを乗り継いで20分ほどで山頂に到着です。前日に行ったミディとその右の方にあるモンブランを眺めることができました。



プレヴァンから.jpg

モンブランとは反対の方角に目を向ければ、荒野のような山々が連なっています。これを目指して行こうとしているハイカーの姿が、たくさんありました。

プレヴァンから2.jpg

さて、シャモニーでの5泊6日を・・・いえいえ、私の場合はこの間にUTMBを2晩徹夜で走っているので正確に言えば3泊6日ということになりますが、十分に堪能して往路と同じカタール航空で帰国の途につきました。

余談ですが、実は私は今回、カタール航空の「Travel Festival」とやらに当選し、往復の搭乗料金が無料になるという希有な幸運に恵まれたのです。そんなキャンペーンをやっていることさえつゆ知らず、UTMBに出る長崎県の走友がこの航空会社を利用すると聞いたので、私もこの会社を選んだだけです。そんな私がどうして当選したのかと驚きました。
正直言って、当選のメールが届いたときは新手の振込詐欺ではないかと疑い、後日、カード決済していた搭乗料金が通帳に振り込まれるのを確認するまで、完全には信じていなかった私です。

カタール航空.jpg

ということで、この「たなぼた」のようなエピソードを、拙文の締めくくりとしましょう。なにはともあれ、目出たしめでたし。

いやいやちょっと待て。そういえば、『家に帰るまでが遠足です』と誰かに聞いたことを思い出しました。この後の話も、少しだけ付け加えることにしましょう。

羽田から米子空港へ向かうANAの機体が飛び立ってしばらくしたとき、窓から、奇麗な円錐型の山が見えました。「まるで富士山みたいだ」と思ったものの、「その頂きは雪の冠をかぶっているはず」という、私の中にあった富士山の固定観とは異なっていました。そのため、眼下にある黒一色の山は富士山ではないと、一旦は判断しました。

しかしその直後、何年か前の夏に「富士登山競争」や「富士山頂往復マラニック」で駆け上がった山頂には、雪がなかったことを思い出しました。8月末の富士山に雪はないことにようやく気づき、
「やっぱりあれは富士山だ」と、慌てて写真を撮る私でした。

富士山.jpg

それから数十分たち、米子空港が近くなったときのこと。「着陸態勢に入りました」というアナウンスを聞いてしばらくしたら、日本海沿岸を飛ぶ機体から大山が見えてきました。
飛行機にはめったに乗らないので、地元の町を空から一望した記憶が、私にはありません。
手前から、海面のグラデュエーション、沿岸に立ち並ぶ風車、裾野に広がる田畑、鳥が翼を広げたような形の孝霊山、そしてその先にそびえ立つ大山の勇姿。真綿をちぎって並べたような雲まで含め、まるで1枚の絵画にまとめられたような風景です。

大山.jpg

モンブランと富士山、そして大山。世界と日本と地元の名峰の姿をそれぞれ心に焼き付け、UTMBの旅を終えました。





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posted by との at 13:55| 鳥取 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 非日常的な日常 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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