2016年10月06日

新庄・蒜山スーパートレイル2016


ぐうの音さえ出ません。いいところは全くなく、「完敗」と言うしかありません。

10月2日(日)は、岡山県真庭郡新庄村で初開催された「新庄・蒜山スーパートレイル2016」に参加しました。ロングとミドルの2部門がありますが、私が出たのは距離が73キロのロングコースの方です。

このところ降り続いた雨も前日の朝までにはあがり、スタート時は曇りでしたが、昼前からは晴れに変わりました。登山道はそれまでの降雨である程度の水を含んではいましたが、一部を除いては普通に進めるコンディション。そして気温も暑からず寒からず。この時期のトレイルとしては、これ以上いったいどんな好条件が期待できるでしょうか。
それなのに私ときたら、コースの半分も行かない32.5キロの第2関門でタイムアウト。本当に情けないことです。


ロング部門のスタートは、まだ日も明けやらぬ午前5時。ゲート前に集結した165人のランナーたちは、いずれもやる気満々の表情。その姿に当方、少し気後れしたのかもしれません。

スタート前.jpg

後ろから10番目あたりからスタートした私ですが、体を慣らしながらしだいに順位を上げていくつもりでした。ところが気持ちとは裏腹に、まわりのランナーからたちまち引き離されていきます。
1キロあまり進んだところで後ろを振り向くと、ヘッドライトの明かりが2つしか見えません。「えっ、ビリから3番目なの?」と、少し驚きます。それでも、「大丈夫、まだ序盤だ」と焦りを打ち消しました。
しかし、2キロ地点あたりでさらに1人に抜かれ、私はビリから2番目に後退してしまいました。しかも、その前を行く5人ほどの集団との距離は、すでに50メートルくらい開いています。ここにきてようやく、「これはやばい」と気づいた私です。

コースは舗装道路から林道へ変わり、やや上り基調です。こういうところを得意とする私は、そろそろ前へ出て行こうと、少しだけピッチを上げていきます。一人、また一人と徐々に抜き去り、一時は後ろから20番目くらいまで挽回しました。


夜明け前(5時47分).jpg



夜明け直後、眼下に広がる雲海に目を奪われ、しばし見とれてしまいます。


雲海(6時16分).jpg

林道を抜けて農道へ入ると、稲刈りを終えた田圃を見ながらひた走ります。しかし足は重いままで、このあたりでは、再び順位を落としました。

農道を行く(7時37分).jpg

19.5キロの第1関門へ到着したのが、7時44分。関門時刻の9時には十分余裕があるものの、順位はたぶん後ろから10番目くらい。相変らず力は湧いてこず、非常に危うい状態です。

第1関門(19.5キロ・7時44分).jpg

そしてここから登山道へ入ります。次の第2関門までは13キロですが、この間に白馬山、金ヶ谷山、朝鍋鷲ヶ山、三平山という4つの山を越えなければなりません。

登山道へ(7時50分).jpg

アップダウンの激しい登山道でした。



下りでは抜かれる(8時25分).jpg

それでも、樹々の間から大山が見えたときは嬉しかったです。

大山が見えた(9時8分).jpg

最後の三平山の登りはきついものでした。いったん山頂らしきところへ来たものの、そこからさらにもう一つ登りがありました。心が折れそうです。



またまた登ったり(11時10分).jpg

そうして、ようやく三平山の山頂に到着したのが11時20分でした。これを下ったところにある第2関門の制限時間が12時なので、残りは40分。かなり微妙です。

三平山山頂(11時20分).jpg

しかしここでも闘争心は湧いてきません。ピッチを上げるわけでもなく、ただ無心で山道を下っていました。
登山道が下りから平地に変わったころ、関門時刻の午前12時になり、私のランは終わりました。


ここでタイムオーバー(12時).jpg

森を抜けて第2関門に到着したのは、12時4分。スタッフが、「もう少しだったのに、惜しかったですね」と言ってくれました。
しかし、この時点で私はほぼ最後尾。仮にここをギリギリですり抜けていても次の関門に間に合っていないでしょう。実際、さらに走っていく体力も気力もすでに欠いていたので、思い残すことはまったくありませんでした。

第2関門へ到着(12時4分).jpg

この後、ここでリタイアした数名のランナーと一緒に、スタート・ゴール会場の「メルヘンの里ふれあいセンター」へ車で送ってもらいました。
会場には、ミドルの部のランナーのゴールを迎える歓声が響いていました。

ミドルのゴール.jpg

私はその賑わいからそっと離れ、宿場町の面影を残す新庄の「がいせん桜通り」へ足を向けます。

スタート直後にここを走り抜けたときは、暗闇の中に桜のトンネルしか見えませんでしたが、昼間に歩くと、脇本陣やお茶屋をはじめとする古民家、小川や水車など、とても落ち着いた風情を楽しむことができます。

がいせん桜通り.jpg


ところで今回、私は大会の前夜にあった交流会へ参加しました。40人ほどのこじんまりしたものでしたが、ヤマメやコンニャクや葡萄など、新庄のおいしい食材を使った料理がたくさん用意されており、びっくりしました。


交流会.jpg

ごちそう.jpg

この席では参加者全員のスピーチの時間があり、私は次のような話をしました。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
名峰大山をいただく、鳥取県大山町から来た「との」です。

私は例年、大山登山を何回かしますが、今シーズンは25回も山頂へいきました。その理由は2月に右膝を痛めたためにロードでの走り込みができず、代わりのトレーニングとして大山登山を中心にしたものです。したがって、登りのスタミナは十分ですが、走っていないのでスピードには自信がありません。
そして今日、受付でいただいたゼッケンは「99」。苦が重なるナンバーで、なんだか不吉な予感がしますが、完走を目指して頑張ります。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ということで結局、スピーチで言った「不吉な予感」が的中したようなレース結果となりました。

さて、夜8時がゴール関門のレースでしたが想定外に早い帰宅となり、夕方にはすでに自宅で、カルビ焼きの夕食にありついている私でした。
そして、食卓には「99」のゼッケン。レースは完敗のくせに、「ロングのランナーはまだ走っているんだよなあ」と言いながら、ゼッケンに「乾杯」して悦に入る私。これをお目出度いヤツというのか、はたまたお茶目というべきなのか、自分でもわかりませんわ。
 

焼き肉.jpg


(私の記録)
タ イ ム 第2関門に7時間4分(4分オーバー)でタイムアウト
総合順位   − 位/165人(ロングコース出走数)
完 走 率  55%(90/165人)



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タグ:トレイル
posted by との at 11:12| 鳥取 ☁| Comment(8) | TrackBack(0) | 走る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
超鉄人とのさんでもこんなことがあるんですね。UTMBの疲れが残っているんでしょうか?私も同じ日に行われた「壱岐ウルトラ」に出て96kmでリタイアしてしまいました。コースは「えび・だい」のように海岸線を走るもので、高いところで150m位なのでこれ位と思っていたのですが撃沈してしまいました。一人落ち込んでいましたが、とのさんの完敗談を拝見して、あのとのさんでもと思うと少し慰められました。変な書き込みになってしまいましたが、次は完走記をお待ちしています。
Posted by 売豆紀 雅昭 at 2016年10月06日 14:44
売豆紀さん

超人ランナーの売豆紀さんがリタイアとは、「壱岐ウルトラ、恐るべし」ですね。実は私もこれで落ち込んでいましたが、その話を聞いて、少し慰められました。ありがとうございます (笑)
Posted by 超“変”人のとの at 2016年10月06日 20:36
懇親会で隣になった藤本です。新庄蒜山トレランお疲れ様でした。
おかげさまでなんとか完走いたしました。
また、レースでお会いしたら宜しくお願いします。
Posted by 藤本 at 2016年10月08日 19:49
藤本さん

完走おめでとうございます。すばらしいです!
ご承知のとおり私はメロメロでしたが、お会いできてよかったです。こちらこそ、よろしくお願いします。
Posted by との at 2016年10月10日 18:24
お疲れさまでした。
「粘りのとのさん」でも叶わないことがあるんですね。
ゆっくり休んで次のレースに備えてください。
25qでも結構きつくて十分できました。
新庄の町並、リサーチ不足で見逃してしまいました。
来年も出ようと思います。25qですけど・・・
Posted by もとたろう at 2016年10月16日 16:17
もとたろうさん

粘りどころか、あの日はまったくサラサラでした。
来年は、もし出るとしても25キロかなあ・・・。
Posted by との at 2016年10月16日 17:13
初めまして。「再生神話の郷マラニック」を検索していてたどり着き、この記事を見ていましたら私の後ろ姿が!ミドルの部のゴールシーンに写っているランナーが私です。
「ロングにエントリーしなくて良かった!」と思いながら走ったのを思い出しました。
本当にタフなコースでした。
写真、記念に保存させてください。ありがとうございました!
Posted by 山本真也 at 2017年04月12日 04:50
山本さん

コメントありがとうございます。
あらためて見ると、すてきな後ろ姿に惚れぼれします(笑)。来年はぜひぜひロングへ(大笑)
Posted by との at 2017年04月12日 08:05
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