11月10日(日)は、忠臣蔵のふるさと播州赤穂で開かれた『第9回赤穂シティマラソン大会』に参加しました。私が出たハーフ部門のエントリー数は3,397人でしたが、この他にも5キロ、3キロ、2キロ、1.5キロ、さらには5キロのファンランまであり、総勢5,000人を越える大会です。
スタート・ゴール会場は、赤穂城南緑地の陸上競技場。ゴールタイムが「1時間30分〜2時間」のゾーンの最後尾に並んだ私は、四十七士姿のスタッフの掛け声で、「エイエイオー!」と勝ちどきをあげました。その直後、「ブォーン」というほら貝の音。周囲のランナーとともに少しずつ前に押し出されはじめたので、それがスタートの合図だったことを悟ります。

ほら貝の音を聞いてから50秒ほど経過し、ようやくスタートラインを超えました。

なにせ人数が多いので、競技場内はもちろんロードに出た後もしばらくは、かなりのラッシュが続きます。そんなとき、目の前のランナーのTシャツにプリントされた『威風堂々』の文字に、赤穂浪士の雰囲気を感じた私です。

2キロほど進んで赤穂海浜大橋を渡り切ったところで、ラグビーW杯2019日本代表チームのユニホームを身につけた女性ランナーを発見。おもわずその脚にタックルしたくなりましたが、反則をとられるのを恐れてやめておきました。

爽やかな潮風を受ける唐船サンビーチでは、『励ましあえる 仲間に感謝!』という女性ランナーの背中のメッセージに力をもらいます。

その直後、スッと前に出てきた黒装束の男性ランナーの頭には、なんとオノが食い込んでいたのです。「オーノー!」と、心の中で叫ぶ私でした。

6キロ地点あたりから突然、急な上り坂がはじまります。パンフレットのコース図は見たものの、その下にあった高低図を見落としていた私にとって、高低差57mの上り下りはまったくもって想定外。これには少しビビりました。

それでもブラスバンドの演奏や、

勇壮な太鼓の音にも励まされ、このアップダウンへ向かっていきました。

ピークを越して下りに差しかかった頃、後方から「下りでは飛ばし過ぎないで!」とか、「次のエイドでは水分をとりましょう!」など、周囲ランナーに大きな声でアドバイスする声が聞こえてきます。なにかのグループだろうと思っていましたが、その声がしだいに近づいてきたので振り返ってみると、ゴールタイム2時間のペースランナーさん。 私は1時間50分から55分あたりのゴールを目標にしていたので、これに迫られていたのは、少しショックでした。

しかも、10キロ地点の直前で彼に抜かれてしまいます。ここの通過時間は56分9秒。このときペースランナーの、「ゴールに2分ほど余裕があるタイムです!」という解説を聞きます。そのままでは目標タイムに届かないと思った私は、少しだけピッチを上げてペースランナーを抜き返しました。

赤穂海浜公園の中へ入ってしばらくした時、前を行くランナーさんの背中から、『火の用心』の看板が上空に飛び出すように掲げられているのが目に入ります。話しかけて確認したところ、やはり消防士さんでした。

少しだけ上げていったスピードが頭打ちになった頃、後ろから聞こえる明るい女性の声とともに、何かが突進してくるような気配を感じます。振り向くと、そこにいたのはこの大会のスペシャルアンバサダーを務める小林佑梨子さんでした。2009年の北京オリンピック5000mの日本代表で、1500mの日本記録保持者でもある彼女は、ランナーを追い越すたびに一声ずつ声を掛けていたのです。
私の脇を過ぎようとしたとき、「お歳に似合った、素敵なパンツとバフですね」と笑いかけてきました。この日、私が身につけていたそれらは、いずれも女性用と思われるようななピンク系のものでした。「ありがとうございます。歳には似合いませんけど」と答えたものの、本当はちょっと恥ずかしかったです。
それにしても、ゲストランナーにハイタッチを受けてもらったり、軽くエールを送ってもらったことはありますが、このように、具体的な内容での褒め言葉をかけてもらったことは初めての経験でした。

さて、そうこうするうちに、いつしか市街地へと帰ってきます。赤穂城址の石垣が見えたので、ゴールは間近と一瞬だけ錯覚しましたが、お堀の向こうを逆走してくるランナーの姿を見て、この先にまだ折り返しがあることを知ります。しかし、その折返し地点は思ったよりもはるかに遠く、どこまで行っても「まだか、まだか」という感じでした。

そしてようやく折返し、だいぶ走ったところで大手門の北にある二重櫓が見えてきました。この地点からゴールまでは、1キロあまり。ラストスパートをかけたいところでしたが、しばらく前から感じていた足の裏の痛みで、スパートどころか走り続けることさえ苦痛に思えるほどでした。

それでも、「あと少し、あと少し・・・」と念仏のように唱えながら、ゴールへと帰り着きます。結局、目標には届かないタイムに終わったものの、「ちょっと遊び過ぎたかもしれないけど、なんか楽しめた」と思える大会ではありました。

(私の記録)
ナ ン バ ー 269
グロスタイム 1時間56分37秒
ネットタイム 1時間55分48秒
順 位 64位/342人(60歳以上男子・エントリー数)
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ラベル:ハーフ以上フル未満
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