2022年12月07日

「ゴジラの背」の近くに設置された看板のその後




9月10日にこのブログで、『「ゴジラの背」の近くに設置された看板の撤去を望む』という記事を発信しました(アドレスは下記)。あれから3か月が経過。私はこの間、あの奇態な看板を二度と見たくないので現地へ行っていませんが、情報によれば11月28日現在、撤去はなされていないそうです。

ゴジラの看板 - 1.jpeg

前回の記事に記したとおり、このエリアに看板等を設置することは法律で規制されていますが、この看板は無許可で設置されたものです。ありのままの自然に触れたくて山へ入っている私などにとっては、はなはだしく目障りで迷惑な工作物。このようなものを勝手に設置することは、国民の共有財産である国立公園の“私物化”に他ならず、強く非難せざるをえません。
さて私はこの間、看板等の設置許可や違反対応の権限を持つ環境省と鳥取県へ、看板の撤去を要望するとともに、この問題に対する見解を尋ねました。
これに対し環境省からは、「許可や違反対応の権限区分が鳥取県となっている」とした上で、「内容及び設置者は把握しており、県との情報共有も完了している」「県の対応を注視しつつ、随時、連携して対応していきたい」との回答がありました。

[環境省からの回答]
国からの回答A - 1.jpeg

また鳥取県の回答は、「10月21日に看板設置者に対して面談を行い、自然公園法の違反状態を速やかに改善するよう強く指導した」こと、「当該地は国有林内であり、公有地の不法占有に該当する」こと、「今後、設置者の対応を踏まえながら、関係部局とも協力し、撤去に向けて指導を継続していく」ことを内容とするものでした。

[鳥取県からの回答]
県からの回答C - 1.jpeg

必要なことは、速やかに看板が撤去されて、現地が元の自然な姿に戻ることなので、設置者によりこれがなされることが最速かつ最良の解決策です。従って、「設置者の対応を踏まえながら撤去に向けて指導を継続する」という県としての“当面”の方針は、十分に理解できました。
ただ、この問題についてSNS上で批判や疑問を提起された方々への、極めて不誠実な対応を見る限り、設置者のN氏がことの重大性と違法性を理解し、納得の上で撤去することは期待できないのではないかという懸念が、無いわけではありませんでした。それでも10月下旬に県から回答を受け取って以降、私は穏便な解決を願いながら、静かに成り行きを見守ってきました。
しかし、継続されていたであろう県の「指導」にもかかわらず、面談以降40日が経とうとする時点でも看板は撤去されないままで、懸念が現実になりつつあります。

[設置許可の有無を尋ねる質問者へのN氏の回答(2022年8月)]
Nさんの答え1 - 1.jpeg

Nさんの答え2 - 1.jpeg

ところでこの間、この看板に「バカ」という文字が彫られているとの写真情報が、SNSへ上がりました。これに対して設置者のN氏は、「クレイマーによる器物損壊で有ろうが付けは回って来るで有ろう!」とコメントされています。時期は11月上旬で、すでに県から看板を撤去するよう強い指導を受けられた後のことです。
確かに、他人の所有物に傷をつけることは刑法上の器物損壊罪にあたり、許されることではありません。ただ、N氏の所有物である当該の看板は、自然公園法に違反し、公有地を不法に占有している設置物です。ご自身の違法行為を棚に上げて「器物損壊」と声高に指弾されるのは、天に向かって唾を吐くようなもの。それを言うのは看板を撤去してからにすべきでしょうが、やはりご本人にその気は無いのではないかと、思わざるをえませんでした。
ちなみにN氏のなされたことは、国立公園の特別地域内に「広告物その他これに類する物を設置」する行為です。この違反に対する罰則は、自然公園法で「6月以下の懲役又は50万円以下の罰金」となっており、非難に値する度合いは決して軽いものではありません。

[看板の破損についてのN氏のコメント(2022年11月)]
付けは回ってくる - 1.jpeg

さて、N氏が県から指導を受けられてから11月末までは、例年になく暖かで穏やかな天気が続きました。協力者への依頼もしやすかったであろうこの好機は無為のまま過ぎ去り、現地は今や冬ざれの山。これからの時期の撤去作業は、より困難さを伴うことになるでしょう。しかし、春になってこの地を訪れる登山者やハイカーへ不快な思いをさせることなど、ゆめゆめあってはなりません。N氏には、ご自身がこの違法看板を早急に撤去する大きな責任と義務を負っていることを、今こそ自覚していただきたいものです。
もちろん、この看板を「よし」とし、付属する鐘を鳴らして楽しんでいる方々には、何の罪も落ち度もありません。しかし、これが前述したとおりの重大な“いわく”付きのものであるということは、すべての人が知っておかれるべきでしょう。
なお、誤解の無いように申し添えますが、私がしたいことは決してN氏を非難することではありません。あの地を元の自然な姿に返していただき、再び晴れやかな気持ちでゴジラの背に臨みたいという、ただそれだけのことです。私としては引き続き、この問題に心を痛めている山仲間たちと共に、推移を注視していきます。

ゴジラの背.jpg



この問題の経緯と詳細については、下記の過去記事をご参照ください。

★「ゴジラの背」の近くに設置された看板の撤去を望む(2022年09月10日)
 ↓ ↓ ↓
http://t-tono.seesaa.net/article/491375274.html

★「ゴジラの背」の近くに設置された看板のその後のその後(2023年5月30日)
 ↓ ↓ ↓
http://t-tono.seesaa.net/article/500075036.html

★【追求第4弾】「ゴジラの背」の近くに設置された看板の撤去を望む(2023年10月12日)
 ↓ ↓ ↓
http://t-tono.seesaa.net/article/501083012.html

★【これで5話目】「ゴジラの背」の近くに設置された看板の“一刻も早い”撤去を望む(2024年6月17日)
 ↓ ↓ ↓
http://t-tono.seesaa.net/article/503678583.html

★【第6話:3度目の冬を前に】「ゴジラの背」の近くに設置された看板の撤去を望む(2024年11月22日)
 ↓ ↓ ↓
http://t-tono.seesaa.net/article/505750349.html



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ラベル:ゴジラの背
posted by との at 00:00| 鳥取 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 登る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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