2月11日(祝)は、松江市の宍道湖畔へ行きました。といっても、久しぶりにこれを1周する48キロのランをやろうとしたのではありません。奥方から、「走ってばかりいないで、たまには文化にも触れなさい」との命を受け、連れ立って島根県立美術館で開催中の『平山郁夫 未来へのキャラバン ―シルクロードから日本、そして出雲へ―』の鑑賞に出かけたというものです。
[島根県立美術館]
着いたのは午前11時過ぎ。混み合う前に昼食を済まそうと、館内にある「湖畔のレストラン RACINE」へ入り、RACINEプレートを注文しました。スープ、プレート、パンまたはライス、それにコーヒーのセットメニューです。プレートは味も見た目もなかなか結構なもの。
また、コーヒーは雑味がないスッキリとした風味。これに付いていた和菓子も、さすが松江と頷ける上品な味でございました。
ゆったりとした雰囲気の中でこれをいただき、12時半に企画展の会場へ入りかけたのですが、見ると午後1時から行われるロビーコンサート『音楽で旅するシルクロード』のために用意されている50ほどの席が、すでに半分ほど埋まっていました。奥方はこれが聴きたいがためにこの日に決めたものなので、ここは席どりを優先してイスに座ります。
この待ち時間も、大きなガラス窓を通して宍道湖の景色が眺められるので退屈ではありませんが、湖畔を走るランナーの姿を目にするたびに、私の心は千々に乱れるのでありました。
コンサートは、島根大学教育学部音楽教育専攻の卒業生がメンバーの「セ・セーレ アンサンブル」による木管楽器の演奏。音楽の素養がないのでやはりよくわかりませんが、
演奏会場や映画館では必ず寝てしまう私にしては珍しく、この日は最後までちゃんと聴きました。
さてコンサートが終わり、企画展示室へ入ります。
『パルミラ遺跡を行く』など平山画伯のよく知られた作品の他、『出雲大社』、『松江城 松江市』など、地元にゆかりのものもありました。基本的には撮影禁止なのですが一部に撮影OKの作品もあり、大作『八雲立つ出雲路古代幻想』もその一つ。この作品は、現在の雲南市加茂町にある光明寺周辺の光景だそうです。
[八雲立つ出雲路古代幻想]
ところで平山画伯は、1968(昭和43)年に日本文化の源流を訪ねてアフガニスタンから中央アジアを旅したそうです。以降40年にわたりシルクロードへの訪問を繰り返し、その間に地中海、オリエント、ガンダーラ、アジアの土器、石像、粘土像など1万点にも及ぶ美術品を収集。それらは山梨県にある平山郁夫シルクロード美術館が所蔵しており、今回はその一部も展示されていました。
[弥勒菩薩交客脚坐像]
シルクロードといえば、中国の敦煌あたりからモンゴルにかけて広がるゴビ砂漠もその一部にかかるはず。展示品を見ながらそのことに気づいた私は突然、『ゴビマーチ』のことを思い出しました。それは、7日間でゴビ砂漠の250キロを走破する超過激なマラソンです。私もこれに出たいと思ったことがありますが、ちょっと研究してみようと思った矢先にコロナ禍となり、以来すっかり忘却の彼方へ。まさか日本画を見に来て『ゴビマーチ』に繋がるとは、思いもかけないことでした。
しかしパスポートは昨年の秋に期限が切れており、もしもやるなら改めてこれ取得することからはじめなければなりません。一晩、よく考えてみることにしましょうか。 いやいやちょと待て。その前に、このところの慢性的な腰痛や、いつ砕けるかわからないガラスの膝を抱えた身で、この過激なステージレースのスタートラインに立てるものか、まずはそのことを冷静に分析することが先であろうと思い至ります。
で、それをやってみた結果は、「出られるわけねえだろう!」ということでありました。チャンチャン・・・(;︵;)
[パルミラ遺跡を行く(ゴビ砂漠じゃないけど)]
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