4月29日の昭和の日は、京都市の西側に隣接する乙訓(おとくに)地域の神社や古墳群などを走りながら観光しました。
このイベントの名称はずばり、『ランde観光(都と古墳と竹林と! 乙訓周遊)』。主催した弘瀬ガイド事務所さんは、観光ランや山岳ランまで幅広いジャンルのイベントを開催しておられるようです。観光ランだけでも年間30ほどのコースで実施されていますが、定員は毎回数名程度の小規模なもの。この事務所のイベントは以前から気になっており、今回初めて参加しました。
[ランde観光HPから]
さて、このイベントの情報に触れて知ったのですが、乙訓は古事記や日本書紀にも記載のある名称で、現在の向日市、長岡京市、大山崎町に相当する地域のこと。ここには平城京から遷都した長岡京が、10年間だけおかれました。これに関連する史跡の他、西山の裾野に広がる竹林も見どころのようです。京都は学生時代を過ごしその後もたびたび訪れているのですが、このあたりには縁がなかったので、とても楽しみにして参加しました。
[長岡京]
ということで、当日は午前9時に長岡京駅に集合。3人の参加者にガイドの弘瀬さんを加えた4人がこの日のメンバーでした。駅前の広場で自己紹介をした後に、弘瀬さんからコース説明を受けます。ちなみに私を除く2人の参加者は、女性のNさんと男性のMさん。いずれも京都市にお住まいの方ですが、乙訓や長岡京のことはよく知らないとのことでした。
[左からNさん、弘瀬さん、Mさん]
午前9時20分にスタートし、序盤は江戸時代の重要な幹線道路である西国街道へ入ってこれを北上。この道は、京都から西国の下関や九州の太宰府まで続いているそうです。
[西国街道の碑]
街道では往時の街並みの風情を、ところどころで感じることができました。なお、終始キロ7分から8分のジョグペースなので、無理なところはありません。
さて説明は順不同になりますが、まずは長岡京の中心部にあたる長岡宮跡関係から。 長岡京はそれまで幻の都といわれていましたが、昭和30年(1955)に中山修一さんという高校教師により長岡宮跡が発見されたことで、その存在が裏付けられます。さらに、その都が平城京や平安京と並ぶ大規模なものだったことも証明されました。私たちは、役所を囲む塀(土塁)の跡や、現在でいえば国会にあたる朝堂院跡、天皇が政治を司った大極殿などを巡りました。
[朝堂院跡]
またこの地には、乙訓古墳群とよばれる3世紀から7世紀にかけて築造されたたくさんの古墳があります。このうち、元稲荷古墳や五塚原古墳、物集女車塚古墳(もずめくるまづかこふん) 、寺戸大塚古墳などを巡りました。
このうち物集女車塚古墳には、「のぼらないでください」という注意看板がありましたが、塚の中央には獣道のような跡がくっきり。頻繁に登られていることは明らかですが、その気持ちがわからないわけではありません。私たちも、この看板さえなければきっと駆け上がっていたことでしょう。
[物集女車塚古墳]
さて私が今回、最も楽しみにしていたのは「竹の径」です。GW中のこの日、嵐山のそれは押しかける外国人観光客で間違いなくラッシュ状態になっていたことでしょうが、ここは時々人の姿を見かける程度で、貸切に近い状態。この時期の観光地としては、“超穴場”と言ってよいと思います。
[竹の経]
また、洛西竹林公園にある竹の資料館にも入ってみました。館内では珍しい種類の竹や、京銘竹と言われる京都で生産される伝統的工芸品など、いろいろな展示物が目をひきます。
[竹の資料館]
各種の竹が植えられた生態園といわれる庭も、心癒される空間でした。
[生態園]
また神社は、向日神社、大原野神社、大歳神社などへ参拝。
大原野神社は桓武天皇が長岡京遷都の際、皇后の氏神、奈良の春日明神をここに分祀したのが起こりとのことです。
[大原野神社]
境内には、樹齢500年の樅木があったのですが、平成30年(2018)の台風で折れてしまったそうです。残っている幹の下部は空洞になっており、入ると木魂(こだま)の力をもらえるとのこと。私たちも代わるがわるこの中に入り、パワーをいただきました。
そして、最後に訪れたのは長岡天満宮。ここは、参道沿いの約100株のキリシマツツジが有名のようです。ピークを少し過ぎていましたが、多くの参拝者のお目当てはこれだったものと察しました。
それにしても、この日はどこも人の姿は少なかったのに、長岡京駅が比較的近いためかここだけは多くの観光客であふれ、参拝も行列になっていました。
ここを終えると起点の長岡京駅まで走り、駅前で解散。6時間をかけて24キロを巡ったこの日の観光ランはこれで終了です。
この後は、宿のある伏見までの7キロほどを走って帰ることにしました。来る時は電車でしたが、まだ体力と時間は十分残っていたので、のんびりランの延長戦。北東へ向かって進み、東高瀬川や桂川を渡って伏見へと帰り着いたのであります。
観光ランの24キロに、無料オプションの7キロを加えた31キロのラン。とても楽しい一日でありました。
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ラベル:マラニック
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