2025年08月22日

第14回 世界ジオパークトレイルランin神鍋高原(その2)



さて、ここから少し先にあるエイドまでの短い間は、普段なら走れるはずのゆるい下り。しかし腰へのダメージとなることが怖く、思い切り踏み出すことができません。早歩き程度のペースでゆっくりと下りていきます。

ゆっくりと下る - 1.jpeg

11キロ地点となる第2エイドにランナーの姿はなく、最終ランナーになったのではないかと思いました。しかし、リスタートの際に入れ違いに入ってくるランナーの姿が見えたので、少し安心します。

第2エイド - 1.jpeg

この後しばらくは、ゆるやかに下る舗装の林道。この間に何人かのランナーが追い抜いてきたことで、まだ後にランナーがいたことを知ります。とはいえ、ほぼ最後尾であることには違いありません。

舗装の林道 - 1.jpeg

エイドから3キロほど進んだところで、スタッフの指示により右へ外れてトレイルに入りました。

右のトレイルへ - 1.jpeg

ここは新たに作られたコースのようですが、はっきりとした登山道らしきものはなく、木の枝につけられた赤いテープや、

登山道らしきものはなく - 1.jpeg

矢印のマーカーを頼りに進んでいきます。

矢印のマーカー - 1.jpeg

いやらしい登りを経て、

いやらしい登り - 1.jpeg

標高1139mの妙見山山頂へ。

妙見山山頂 - 1.jpeg

ここを下り切ると、しばらく舗装路を走ってから23キロ地点となる名草神社の第3エイドへ入ります。この時、迎えてくれたスタッフが「まだ行きますか、やめますか?」と聞いてきました。時間はすでに午後1時1分でしたが、ここから9キロ先にある関門の制限時間は午後2時。下りか平地のロードであれば間に合う可能性もありますが、そうでなければ無理でしょう。
「次の関門まではロードですか?」という私の問いに対し、スタッフの答えは「登山道も4キロほどあります」というもので、間に合う可能性が無いことは明らかでした。そう言われて改めてテントの周りを見渡すと、10人ほどのランナーがリタイアを決めた様子で座り込んでいるのが目に入ります。

第3エイド - 1.jpeg

しかし私は行けるところまでは行きたいと思ったので、ちょうど出来上がったばかりの焼きそばをいただいてから、リスタートを切ります。

焼きそば - 1.jpeg

それからは、延々と続く緩やかな上りの舗装路。道路脇のあちこちに落石が見られます。ブリーフィングで「山の反対側を走ってください」という注意がありましたが、ここらあたりのことだったのだろうと思いながら進みました。

道路脇のあちこちに落石 - 1.jpeg

しばらく行ったところで背後から追い上げてくるランナーの気配を感じたので、「どうぞ」と言って脇に避けたところ、「スイーパーです」と返されました。「私が最終ランナーですか?」と聞いたら、「はい、さっきのエイドで皆さんリタイアしました」とのこと。
私は走ってはいるものの、かなりのゆっくりペース。しかし、後ろにいるはずのスイーパーの方を振り返ると、その姿が見えないことが何度かありました。私にプレッシャーをかけないようわざと遅れているのだろうかと思いましたが、どうやらそうではなく、コースに設置されていたマーカーの回収も併せてしているためのようでした。
そうこうするうちに、往路でトレイルに入った分岐のところへ差しかかります。一人だけいたスタッフから、「ここで右の山へ入るのが本来のコースですが、次のエイドの関門時間を過ぎているので、このまま舗装路を直進してください」と言われてしまいました。気づいてはいましたが、この時は午後2時8分で次の関門時刻をすでに8分過きていたのです。

分岐 - 1.jpeg

右折してトレイルに入っていくスイーパーを尻目に、私はそのまま一人直進を続けます。時々歩きを入れながら緩やかな上り勾配を進んでいた時、後ろから近づいてきたミニバンから、「乗ってください」という声がしました。私はここで収容され、無謀なチャレンジを終えることになります。走行距離は31キロで、ようやく半分を過ぎたところでした。

ミニバン - 1.jpeg

さて総括です。腰の不安を抱えた上に、ほぼ5週間まったく走らないまま本番を迎えた今回のランは、私にとっては未知の世界。序盤のロードなど平地でスピードが上がらなかったことには、予想以上の走力低下を思い知りました。週に1度や2度の登山では、やはりランニングの代わりはならなかったようです。また、登山道の登りこそまずまずでしたが、下りは腰が気になり緩いところでも突っ込んでいく勇気が出ませんでした。
なおレース後のダメージがいかほどだったかは、まだ判断がつきません。以前はなんとも思わなかった腰の微妙な痛みや違和感は、もしかしたら同じ程度のものかもしれませんが、今は気になってしかたがありません。これがレースの影響なのかそうでないのかは、もう少し様子を見る必要がありそうです。
ということで当面は、引き続きトレーニングとしてのランは控え、腰へのダメージが少ないと思われる登山やウォークをメインにし、ストレッチや筋トレも地道に継続していこうと思います。そしてできれば大会や仲間内のイベントには無理がない範囲で参加し、柔やわとでも走りたいものです。
今回、結果は伴いませんでしたが、大会前日にウェアや装備を準備している時は、久々に心がワクワクと浮き立ちました。そんな感覚を、これからもぜひ味わいたいものだと思います。

[ログ]
ログ - 1.jpeg


(私の記録)
ナ ン バ ー 52
タ イ ム 7時間38分(31Km地点・DNF)
順   位   ー/100位(出走数)
完 走 率 65%


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2025年08月20日

第14回 世界ジオパークトレイルランin神鍋高原(その1)


8月17日(日)は、兵庫県豊岡市の神鍋高原を発着点として開催された、『第14回 世界ジオパークトレイルランin神鍋高原』へ参加しました。
この大会には2012年と2014年に、当時は最長だった42キロ部門へ参加しています。その後に新設された60キロ部門にもいつか出たい思っていましたが、ゴールの制限時間が11時間で、完走率は6割から7割程度。私の走力では完走が厳しいかもとためらっていましたが、それでも一度は勝負しようとポチってしまいました。

ナンバー - 1.jpeg

えっ、「あんたは腰を痛めたとかで、つい先日は『走るべきか走らざるべきか』などとハムレット風なことを言ってたよな。その舌の根も乾かないうちに60キロのトレイルか」ですって? はいはい、仰せのとおりでございます。
実は、エントリーしたのは7月4日でしたが、腰の不調で受診した整形外科で「ヘルニアの手前で滑りもある。ランニングはやめなさい」と宣告されたのは1週間後の7月11日。これがもし逆であれば、決してエントリーはしなかったでしょう。実際、医師の診断を受けてから8月17日の大会までの5週間あまりの間、私はランニングをまったくせずに、トレーニングは走らない登山と散歩程度のウォーキングのみ。心肺機能の急速な低下も実感しており、いったんは参加を諦めていました。しかし、このままではズルズルと底へ沈んでしまい、再び浮き上がることができなくなるような気がしたので、完走は無理でも行けるところまで行ってみようと思い立ったものです。

足元 - 1.jpeg

なお私の症状は、朝起きてしばらくは腰の動きが悪く少し痛かったりしますが、時間の経過とともにしだいに軽快。診断を受けるまで日課にしていたランニングでは、走り出すと痛みが消えるのか忘れるのか、気にならなくなっていました。従って現状で走れないことはないのですが、走ることで症状が悪化し、今後の日常生活に支障をきたすことが怖くてランに消極的になっていました。
「走るべきか走らざるべきか」という自問は直前までしましたが、走ったらどうなるか検証してみたい気持ちもあり、長距離のレースではたいてい着用しているZAMSTの腰サポーターを巻いて、この大会に臨みました。

ZAMSTの腰サポーター - 1.jpeg

ではここで、結果を先に申し上げましょう。想定通りではありますが、半分ほど行ったところでその先にある関門の制限時間を超えたため、後ろからやってきたスタッフの車に強制収容されてしまいました。距離31/60Km、獲得標高1999/2950mであえなく終了となったのであります。
さて長い前振りはこれくらいにし、ここからは哀しいランナーの、いやいやもはや玉砕覚悟の特攻隊員の悲惨な最期の物語。聞くも涙、語るも涙でございます。どうぞハンカチを握りしめてお読みください。

会場2 - 1.jpeg

会場の但馬ドーム前の広場で、私は待機する100人程のランナーに混じり、前から3分の1くらいのところに位置を取って、その時を待ちます。そして7時ちょうどにスタート。

スタート - 1.jpeg

直前には2キロほどの軽いアップをしていたにもかかわらず、体は重くて気持ちもぜんぜん乗ってきませんでした。芝生のグラウンドの外周を通って散策路に出た時に振り返ると、後続のランナーは20人ほど。せめてこの位置をキープしていかなければと思ったのですが、一人また一人と次々にかわされていきます。

散策路 - 1.jpeg

2キロほど進んだところで渡渉し、八反の滝の前へ。過去にここを通った時はその都度感動がありましたが、この日はそんな心の余裕もありません。

八反の滝 - 1.jpeg

この後は、ペンション村や舗装の農道を通りましたが、やはりペースは上がらず、周りにいたランナーの背中が、徐々に遠くなっていきました。5.5キロ地点の第1エイドでは、私の後ろにいたランナーはほんの数名。早くも、夢も希望もなくなります。

舗装の農道 - 1.jpeg

万場高原スキー場の中を通ってから、

万場高原スキー場 - 1.jpeg

大杉山登山道へ入って標高1007mの山頂を目指します。

大杉山登山道へ - 1.jpeg

これがけっこう厳しい登りで、序盤から心を折られました。

けっこう厳しい登り - 1.jpeg

ようやくこれを制して大杉山の山頂へ来ますが、
 
大杉山の山頂 - 1.jpeg

この後も四ツ山、三ツ山、二ツ山、金山(一ツ山)と、アップダウンの連続です。

金山(一ツ山) - 1.jpeg

そして、標高1074mの蘇武岳山頂へようやく到着したのは午前9時43分。スタートしてから3時間近くも経過しているのに、まだ10.5キロほどしか進んでいません。過去に出た時はここで写真を撮りあう多くのランナーの姿がありましたが、早々とボリュームゾーンを外れてしまった今回は、とても寂しいものでした。

蘇武岳山頂 - 1.jpeg


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2025年07月11日

第13回 姫ボタル・瀞川平トレイルラン(後半)


さてこの後は、上り基調のなが〜〜〜いロード。昨年はここをゆっくりながら走り通したのですが、この日はほぼほぼ歩いてしまいます。

ほぼほぼ歩き - 1.jpeg

ようやくこれを上り切って、野間峠駅のエイドへ。

野間峠駅のエイド - 1.jpeg

食欲がなかったので、ここのカレーライスはパスするつもりでしたが、見たら小盛りがあったので塩分補給のためにこれを取ります。そうしたところとても美味くて、大盛りにすればよかったと後悔しました。

カレーライス - 1.jpeg

この後は、笹尾根のトレイルへ入ります。すでに消耗し切った足元はおぼつかず、つまずいてあやうく転倒しかける危機も二度。ケガをしては元も子もないと慎重になってペースはいっそう遅くなり、この間もどんどん順位を落とします。もう、どうにでもしなはれ。

笹尾根のトレイル - 1.jpeg

林道に出たところで出会ったスタッフの頭に刺さっていたのは、マサカリ。「血が出てますけど」と声を掛けたら、「どおりでチカチカすると思った」と笑わせてくれました。

マサカリ - 1.jpeg

復路の瀞川平は、ゆっくりながら走ります。

復路の瀞川平の砂利道 - 1.jpeg

それはこの先にある、「牧場ジェラート蔵羅(くらら)」さんのエイドが楽しみだったから。去年のジェラートは牛乳味でしたが、今年はチョコ味。うめ〜〜〜!

蔵羅さんのエイド - 1.jpeg

チョコ味のジェラート - 1.jpeg

これで少し息を吹き返し、下り基調の長いトレイルへ入ります。みんな早〜い。でもやっぱり私は遅い(涙)

下り基調の長いトレイル - 1.jpeg

それでも倒木があったり、

倒木 - 1.jpeg

ガレ場もあったりと、ここは楽しみどころ満載の区間でした。

ガレ場 - 1.jpeg

ロードへ出たところで残り4キロ。タイムはすでに5時間38分で、6時間オーバーが確定します。

残り4キロ - 1.jpeg

残り3キロで、5時間46分。

残り3キロ - 1.jpeg

この後は最後のトレイルへ入り、残り2キロで5時間55分。

残り2キロ - 1.jpeg

残り1キロ地点の通過は、6時間1分。

残り1キロ地点 - 1.jpeg

結局、ゴールタイムは6時間11分という冴えないもの。最低でも昨年の5時間51分以内、あわよくば5時間30分切りという目標は、見果てぬ夢となりました。

ゴール - 1.jpeg

山のあなたの空遠く
タイムを狙えと人のいう
嗚呼われ人と走りきて
涙さしぐみかえりきぬ
兎和野の山になお遠く
タイム狙えと人の言う


私は会場の広場で空へ向かい、「うわ〜〜〜、NO!」と叫んだのであります。

うわ〜〜〜、NO! - 1.jpeg


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(私の記録)
ナ ン バ ー  400
タ イ ム   6時間11分21秒
男子総合順位 187/278位(男子完走数)
年代別順位  11/22位(60歳以上男子完走者数)
完 走 率  未公表





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2025年07月08日

第13回 姫ボタル・瀞川平トレイルラン(前半)


7月6日(日)は、兵庫県香美町の兎和野高原野外教育センターを発着点として開催された、『第13回 姫ボタル・瀞川平トレイルラン』へ参加しました。私は今回も距離が32キロ、累積標高差は1,270mの「山賊ドえりゃあコース」。5回連続で、6回目の出場となります。

桃太郎旗 - 1.jpeg

さてこの大会での近年の記録は、マジで走った2022年が5時間39分で、ファンランに徹した2023年は7時間10分、昨年は記録を狙ったものの5時間51分に終わりました。このところ走るたびに遅くなる私ですが、今回は最低でも昨年を上回るタイムで、あわよくば5時間30分以内のゴールを狙うべく、“本気モード”で挑みます。
ということで、スタートゾーンでは男女合わせて350人ほどいるこの部門のランナー集団の前から3分の1あたりという、実力には見合わない位置に待機してその時を待ちました。

スタート前 - 1.jpeg

そしてスタート。ロードを500mほど進んでからトレイルへ入ると、3キロで400mあまり標高を上げる最初の登りに取りつきます。しかし、ここで予想以上の蒸し暑さが待ち受けていました。ちなみにこの日の気温はスタート時こそ22℃でほどほどでしたが、直後から一気に上昇し、昼前には30℃に達することになります。

最初の登り - 1.jpeg

それでも森を抜けてからの瀞川平の林道は、心地よい涼風が吹いていたので助かりました。

瀞川平の林道 - 1.jpeg

そして再び登山道へ入り、ちょこっと登って瀞川山の山頂に着きます。ここでは、強い日差しが“ピーカン”と照りつけていました。

瀞川山の山頂 - 1.jpeg

それからしばらく舗装のロードと砂利の林道を走りますが、左前方にこれから行こうとしている鉢伏山を遠望します。このあたりはまだ快調に走れていたので、気持ちの余裕もありました。

鉢伏山を遠望 - 1.jpeg

この先のエイドでいただいたソーメンが、お・い・し・い!

ソーメン - 1.jpeg

そしてまた登山道へ。いったんは下りますが、登り返しはロープを掴む岩場もある厳しいもの。これがあるから“ドえりゃあコース”って言うんだろうな」と考えながら進みました。

ロープを掴む岩場 - 1.jpeg

次のエイドでゼリーをいただいてホッと一息つきますが、

エイドでゼリー - 1.jpeg

この後に続く鉢伏山の登りが地獄。

鉢伏山の登り1 - 1.jpeg

まだ13キロしか来ていないのに、

まだ13キロしか来ていない - 1.jpeg

「もう許して、お願い・・・」と青息吐息の私は、後続のランナーに次々と抜かれます。

後続のランナーが次々と抜いていく - 1.jpeg

やっと山頂だあ。

鉢伏山山頂 - 1.jpeg

しかし、この後の下りに入ってからも、すでに売り切れ状態となった足をうまくさばけず、ヨレヨレの千鳥足。引き続き抜かれ放題です。

下りもヨレヨレ - 1.jpeg

コースの半分を超えた18キロ地点の「とちのき村」のエイドへ入ったのは、午前10時20分。昨年より6分遅いこのタイムを見て、「こんなに一生懸命走ってきたのに・・・」と気持ちがプッツン切れました。

「とちのき村」のエイド - 1.jpeg

おまけに、オニオンスープを一口いただいたところで手を滑らせてカップを落としてしまいます。「今日はもう終わったあ・・・」と、さらに気落ちする私でした。

オニオンスープ - 1.jpeg


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