2010年03月07日

世界遺産の石見銀山

RUNの話題ではありませんが、3月6日(土)は、2007年に世界遺産に登録された「石見銀山」へ行ってきました。

石見銀山は、1526年に博多の豪商神屋寿禎(かみやじゅてい)が、海上の船から「山が光っている」ことに気づいて発見したものと伝えられています。その後、1923年の休山まで約400年に渡り採掘されてきた世界有数の鉱山遺跡です。

[石見銀山世界遺産センターにて]
石見銀山世界遺産センターにて.JPG

今回の旅行では、石見銀山世界遺産センターで受け付けている「大久保間歩一般公開ツアー」に参加して、間歩の中へ入ってみました。
大久保間歩は、初代奉行大久保長安の名をとって命名された間歩で、石見銀山最大の間歩といわれています。

ツアーは、1グループ20人限定で1日4回だけとなっています。ガイドさんの案内で山道を10分ほど歩き、間歩の入り口に到着。間歩には、全員、ツアーが用意する長靴に履き替えヘルメットをかぶり、懐中電灯を持ってから入ります。

[大久保間歩入り口]
大久保間歩入り口.JPG

間歩の中は当然真っ暗。足下にはかなり水がたまっているため、懐中電灯で足下を照らし、水のないところを選びながら進みます。足下が悪いために転びそうになったり、壁に肩をぶつけながら中に入っていきました。
壁や天井のあちこちに、冬眠中のコウモリがぶら下がっているのが見られます。いずれも子どもの握り拳くらいのサイズで、思ったより小さいものでした。

[冬眠中のコウモリ]
冬眠中のコウモリ.JPG

[大久保間歩の内部]
大久保間歩の内部.JPG

間歩の天井は奥に行くほど高くなります。高さが5メートルくらいもあるところに、作業用の柱が横に渡してありました。あんなところで岩を掘っていく作業は、とても危険なものに思えます。感想はただ一言、「人間ってすごい!」。
間歩に命をかけた男達の苦労を忍びながら、1時間ほどの間歩探索を終えました。

[ようやく外へ]
ようやく外へ.JPG
 
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2009年11月08日

ギャラリア大正蔵

タイムトンネルをイメージする、不思議な空間でした。
「ギャラリア大正蔵」は、米子市淀江町にある築90年の古い酒蔵を改造したギャラリーです。ここで開かれている「マノスリブレス旧酒蔵再生プロジェクト国際美術館in淀江」とかいう、正直言って意味不明のタイトルの展覧会に出かけました。感想はしかし、一言「すごい」。

外から見ると.JPG

建物へ足を踏み入れたところは、天井が高くてだだっ広い部屋でした。この室内の壁や、ここ彼処に並べられている酒樽の外側やあるいは内部には、人の顔を描いた抽象画や写真が、整然と並べられていました。絵は油絵だと思うのですが、版画のようでもありました。
それらの作品は、メキシコ、ルーマニア、インド、韓国など9カ国13人の作品です。薄暗い空間で、現代アートが酒樽を背景に展示されている光景そのものが、一つの大作と言ってもいいかもしれません。この雰囲気は、味わう価値があります。

中に入ると.JPG

樽.JPG

2F.JPG

2階のある一室に蛍光色の糸を張り巡らした『偽幾何学』という作品は、部屋が真っ暗なため写真にも写らず、私のつたない文章力ではどんな言葉を並べても伝えることのできない作品でした。気になる方は、見に行ってください。

[タイムトンネルを思わせる作品『時の結晶』]
タイムトンネルを思わせる『時の結晶』.JPG

[中庭と煙]
中庭と煙突.JPG
 


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2009年10月07日

桃山・江戸の美

今日は珍しく、RUNの話ではありません。

「走ってばっかりでなく、たまには芸術にも触れなさい」という、連れ合いのありがたい思し召しに従い、10月4日(日)は、松江市の島根県立美術館で開かれている『桃山・江戸の美 〜百花繚乱の近世美術』の観賞に、夫婦で出かけました。
松江市は、NHKの連続テレビドラマ『だんだん』の舞台にもなった美しい街です。宍道湖畔にたたずむ美術館の建物に入ると、まるで、ゆっくりと時間が流れる未来空間に入り込んだような錯覚さえ覚えました。

会場には、信長、秀吉による天下統一が実現した桃山時代から、泰平の江戸時代にかけて登場した絵師や、茶の湯等の美術作品がたくさん展示されていました。なかでも狩野元信や光信にはじまる狩野波の障屏画、俵屋宗達率いる俵屋工房の扇面画、尾形光琳や酒井抱一等、俵屋の系統を受け継ぐ琳派の絵巻など、重厚かつ繊細なタッチの作品が目を引いていました。

[狩野元信『西湖図屏風』]
狩野元信「西湖図屏風」パンフコピー.JPG

おまけにこの日はちょうど、東京交響楽団の団員など5人による「弦楽四重奏+フルートのコンサート」が、美術館のロビーで催されていました。バイオリン、ビオラ、チェロ、フルートの生演奏を目の前で聴くという、めったにない機会にも恵まれ、日頃の過激なRUNによる疲れをしばし癒すことができました。

弦楽四重奏+フルート.JPG

しかし、演奏を聴いている最中に、ロビーの大きな窓を通して見える宍道湖畔を、二人のジョガーが走って行く光景が目に入りました。
(いいなあ、私もこんなところを走っていたい・・・)
かくして一瞬のうちに、私の意識は“芸術の世界”から、“ランナーの日常”に引き戻させられていたのです。
ジョガーの姿に気もそぞろ。これもしがない町のランナーの、哀しいさがなのでありましょう。

窓の外には二人のランナーが.JPG
posted by との at 22:39| 鳥取 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 観る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月18日

公演『手紙』

2月17日の夜、劇団「すだち」による『手紙』の公演が、中山生活想像館でおこなわれました。

すだちは、中山中学校PTAのOB、OGを中心に結成された劇団です。『手紙』は、人権劇に取り組む中学生たちに、親である自分たちも頑張っているところを見せてエールを贈ろうと、劇団員の前田一二三さんが脚本を書いたものだそうです。

みつるの結婚話に家族は.JPG

この劇は、アリスの『帰らざる日々』、岡林信康の『手紙』の二つの曲をを題材にしてつくられています。
恵子とみつる、ゆう子と幸司は、それぞれ部落差別のため、家族から結婚を反対されます。恵子は結婚を断念し、みつるへの最後の手紙を書き終えると、自ら命を絶ってしまいます。一方、ゆう子と幸司は、周囲の人の理解と協力を得て両親を説得し、二人の願いをかなえます。

最後の手紙を書く恵子.JPG

脚本を書いた前田さんは、「劇の中で恵子は自ら命を絶ったけど、どんなことがあっても絶対に死んではいけない」と語っていました。
ほんとうに、そのとおりだと思います。
劇の終わりには、劇団員全員でが『広がれひまわりの街』を合唱。

 みんなで切り開いていこう
 みんなで育んでいこう
 差別のない素敵な町を
 みんなでつくろうよ

会場の私たちも、見よう見まねの手話を交え、いっしょに口ずさんでいました。

「広がれひまわりの街」を合唱.JPG

posted by との at 22:32| 鳥取 ☀| Comment(0) | 観る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする