2017年08月13日

なかばトレイル蒜山2017


8月12日(土)は、岡山県の蒜山三座を駆け巡る「なかばトレイル蒜山2017」に出場しました。この大会では、総距離24キロのうちトレイルが11キロで、残り13キロは主に自転車道というコース設定となっています。
さて、昨年のエントリー数は119人だったのに、今年はわずか59人。ほぼ半減したのは、昨年の大会での尋常ではない暑さに、多くのランナーが怖れをなしてしまったためかもしれません。
ところが今年は昨年と打って変わり、小雨が降ったり止んだりと“涼”を感じさせる天候となりました。過去6回参加した私の経験では、始めから終わりまでずっと涼しかったのは、今回が初めてのことです。
スタートは午前7時。蒜山高原スポーツ公園そばの自転車道から出て行きます。天気がよければ視界の先にあるはずの蒜山の山並は、深い靄に包まれ、その姿を見せていませんでした。

自転車道からスタート.jpg

走りだしてから3分ほどたったとき、併走していたランナーが私に、「虹が出ている」と教えてくれました。前を行くランナーの背中ばかり見ていた私は、言われて初めてそれに気づきます。虹の円弧は、はるか先にあるゴールゲートのようでもありました。

虹が出ていた2.jpg

そしてこの時、昔々その昔、青春時代真っただ中だった私の心のアイドル天地真理が歌っていた『虹をわたって』のフレーズが、突然脳裏に去来したのです。


♪ 虹の向こうは (マァリちゃん!)
 晴れなのかしら (マァリちゃん!)
 あなたの町の あのあたり
 小さな傘が 羽根になるなら
 今すぐとんで ゆきたい私・・・
 
ああ、思い出せば胸がキュン! あのころ真理ちゃんは「白雪姫」と言われていました。もちろん天使のようなその微笑みは私だけでなく、ブラウン管内蔵型テレビ(液晶テレビなんてもちろんまだ無い)を通じて、世の男子たちに平等かつ公平に振りまかれたものであります。
私はしばらく、
「♪ 虹の向こうは (マァリちゃん!)、晴れなのかしら(マァリちゃん!)」と、心の中で歌いながら走っておりました。

しかしふと見渡せば、周りにいるのは大半が20台から40台の若いランナーたち。真理ちゃんに心を焦がした世代は、この群れの中にせいぜい2人か3人しかいないようです。虚しさを感じた私は、走りに集中することにしました。
ということで真理ちゃんのことはひとまず忘れ、3キロほど走ったところで山へと入っていきます。

山へ入っていく.jpg

はじめに取りつく下蒜山は標高1100m。スタート地点の標高が346 mなので、約750mほど高度を上げることになります。けっこうきつい登りなので、滑りやすい斜面にはロープや鎖が垂れ下がっています。

下蒜山のきつい登り.jpg

深い霧が立ちこめており、視界は50mから100m程度でした。

下蒜山の登り坂.jpg

下蒜山の山頂到着は8時7分。霧はますます深くなり、当然ながら下界はまったく見えません。

下蒜山の山頂.jpg

ここからは一旦820 mの鞍部まで下がり、1123mの中蒜山を目指します。雨で滑りやすいところもあり、慎重に進んでいきました。

下蒜山の下り.jpg

中蒜山到着は8時59分。相変わらず遠望はできないので、止まることはせずに先を急ぎます。


中蒜山山頂.jpg

次は985 mの鞍部を経由し、標高1200mの上蒜山へと向かいます。植物にはさほど関心がない私ですが、下っていく途中で目にした何種類かの高山植物に、心を癒されている自分に気づきました。

高山植物.jpg

上蒜山への登りは比較的短いものの、滑りやすい岩場や、きつい登りの連続なので、力を使い果たしたのか脚を止めてしまうランナーもいます。

上蒜山の登り2.jpg

最後の頂を越えて下りに入り空が少し明るくなったとき、進行方向右側の樹木が途切れて視界が開けました。なんということでしょう、その時、再び虹を見たのです。しかも眼下に・・・。

眼下に虹.jpg

生まれてこの方、たぶん百回以上は虹を見ているでしょうが、足元より下に見たのは初めてでした。そしてここでも、あのフレーズが聞こえてきたのです。

♪ 虹の向こうは (マァリちゃん!)
  晴れなのかしら (マァリちゃん!)・・・

嬉しくって、切なくって、哀しくって・・・。思わず虹に向かって「真理ちゃ〜〜〜ん!」と叫んでしまいそうでしたが、かろうじて理性の力が勝り、この衝動を抑えました。私って、やっぱり大人ですよね。

山を下りたら、牧場を横切ってロードへ出ていくのですが、ちょうどその時、ジャージー牛が群れをなしてこのポイントを通過していくところでした。なかなか切れ目ができませんでしたが、すきを見て私は、この交差点を手を挙げながら渡り切ることに成功しました。

ジャージー牛.jpg

そして2キロほどロードを走ってから、最後の自転車道へ入ります。ここまでくれば残りは8キロ。前後にランナーの姿はなく、競い合う相手がいないことからペースは上がりませんでしたが、時おり降り注ぐ小雨に濡れながら、「マイペースのラン」でゴールへ邁進していきました。

雨の自転車道.jpg




(私の記録)
タ イ ム  4時間23分06秒
総合順位  25位/52人(出走数)
完 走 率  96%(50/52人)



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ラベル:トレイル
posted by との at 21:36| 鳥取 ☁| Comment(2) | 走る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月28日

UTMB・CCC・YNMC 合同トレーニング in 大山 2017


金曜日の夜に、走友のテッシーさんから次のメールが届きました。

『8月の UTMB & CCC、9月の上州武尊山の出場を前に大山周回コースでトレーニングを行います。皆で楽しく?やりましょう。前半は、ロードの起伏走、後半はトレイル&登山道です』

どんなところを走るのかと思ってルートを見ると、前半が、
大山情報館 →(横手道)→ 桝水 → 鍵掛峠 → 大山道 → 御机 → 鏡ケ成 → 東大山養魚場 → 地蔵峠 → 一向平キャンプ場[ここまでロード30km、5時間]
そして後半が、
→ 大休峠 → 野田ヶ山 →ユートピア小屋 → 元谷 →(行者コース)大山山頂 1709m → 下山キャンプ場 →(横手道) → 大山情報館[この間はトレイル16.5km、7時間]
計 46.5km というハードなもの。

ちなみに私の場合、このコース中にある野田ヶ山へは行ったことがありません。おもしろそうな企画に“パクッ”と食いつき、2日後の7月23日(日)の早朝は、そそくさと大山へと出かけていきました。

さて、そこにいた4人の精鋭のうち、AさんとKさんは今年のUTMBに、Aさんの奥さんはCCCにそれぞれ初出場を決めています。またテッシーさんは、昨年完走したYNMC(上州武尊山スカイビュートレイル)へ今年もエントリー済みです。唯一精鋭ではない私も、9月に信越五岳トレイルランの110キロ部門へ初出場を予定。この合同トレーニングで、このところ衰え気味の筋力と持久力をアップしたいと思ったものです。

スタート前.jpg

Aさんの奥さんが、飲み物などを積んだサポートカーを先回して運転してくれます。私たちは、とりあえず20キロ先の鏡ケ成高原を目指してスタートしました。



スタート.jpg

すぐに横手道へ入ります。

横手道.jpg

桝水高原からの遠望は、やや霞んでいました。

桝水高原.jpg

大山環状道路では、ブナ林の中を走ります。

大山環状道路2.jpg

鍵掛峠から御机へ下りながら抜ける2キロあまりの大山道は、地元の人によって近年整備された超快適なトレイルです。



大山道.jpg

御机にある茅葺き屋根の小屋は、定番の撮影スポット。ただし、その背後にあるはずの大山南壁はこの日、霞のためにまったく見えませんでした。

茅葺き屋根の小屋.jpg

この後は、鏡ケ成までずっと登りが続きます。

ずっと登り.jpg

午前9時過ぎに鏡ケ成に到着したときは、かなりヘトヘト。私はサポートカーにある水分を、だいぶ飲みました。

鏡ケ成.jpg

ここでサポートカーの運転はAさんの奥さんからAさんへ交替し、奥さんも走りはじめます。



奥さんも走る.jpg

さて私ときたら、このあたりから皆についていくのが難しくなりました。

東大山大橋.jpg

下りにかかってからも私のスピードは上がることなく、3人との距離がしだいに広がり、やがてその姿は見えなくなりました。
一向平への分岐の交差点でテッシーさんが待っていてくれましたが、そこから一向平までの2キロほどの微妙な上りでは、蒸し暑さに苦しみます。1歩進む毎に3粒の汗がしたたり落ちるほどで、一向平への到着は午前11時14分。着くやいなや、サポートカーにあったポカリと水をガブ飲みする私でした。たぶん、2リットル近く飲んだのではないかと・・・(文字通り汗)。

一向平で.jpg

そしてここでなんと、テッシーさんがギブアップ宣言。「ボクも!」と、これに続きましたが、途中での脱落など想定していなかったので、サポートカーには着替えを積んでいませんでした。大汗に濡れたまま車に乗るのはためらわれたので、テッシーさんと私はここからトレイルに入って大休峠までは同行し、ここから野田ヶ山へ向かわずに川床に抜け、大山寺へ向かうこととしました。
サポートカーの運転手は、再びAさんの奥さんに交替。若いAさんとKさんに、この2人ほどは若くないテッシーさんと全く若くない私が続く構図で、トレイルへ入っていきました。

林道へ.jpg

「大山滝吊り橋」を渡る頃は、少し元気も回復していました。


つり橋で2.jpg

しかし、その後に続く急な登りに再びノックアウトされてしまった私を、仲間たちは谷川のところで待っていてくれました。
ようやく追いついた私は、メンバーが一人増えていることを知ります。川床からこちらに向かっていた途中参加予定のJさんが、鉢合わせの形で合流していたのです。

一人増えた.jpg

大休峠への到着は、午後1時20分でした。

大休峠.jpg

ここでテッシーさんと私は野田ヶ山へ向かう3人を見送った後、正規のコースからエスケープして川床へと向かいます。ここからは下り基調になるので体は楽になりましたが、ペースはやっぱり遅いまま。
そして、テッシーさんからもだいぶ遅れて川床に到着した私を、テッシーさんとAさんの奥さんが迎えてくれました。ここから大山寺までも自力でいくつもりでしたが、奥さんが、私たち2人をサポートカーのシートにビニールを敷いて乗せてくださいました。もったいなくも、ありがたきことです。



川床.jpg

大山寺に車を駐車したあとで、奥さんとテッシーさんと私の3人は、徒歩で元谷へ向かい、ユートピアから下山してくる3人を待ちました。
そして、午後4時20分に彼らが下山。Jさんはここで終了としましたが、AさんとTさん、これにAさんの奥さんと復活したテッシーさんを加えた4人が、予定のコース最後の大山登山に向かうことになりました。疲労困憊の私は、もちろん見送り隊です。

大山山頂を目指す4人.jpg

どうやら、彼らがそれぞれ目標としているUTMB・CCC・YNMCでの完走は間違いないでしょう。それにひきかえ私の場合、9月の信越五岳トレイルランでの完走は、相当に危うそうです。




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posted by との at 06:11| 鳥取 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 走る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする