2018年05月24日

比叡山 International Trail Run 2018(後半)

このエイドを出て20分ほど進んだところで、青いかぶり物をまとってランナーを応援していた女性が私に、「お父さん、がんばって!」と声をかけてくれました。
お愛想かもしれませんが、今まで「お兄さん頑張って」と言われることは、よくありました。しかし、「お父さん・・・」は初めてでした。まあ実際は、「お爺ちゃん」と言われてもしかたがない私なので、「お父さん」でも喜ばなければならないでしょう。しかし、このところ加齢による力の衰えを感じることがたびたびあるだけに、正直言ってちょっとショックではありました。

着ぐるみで応援.jpg

この後、2キロで450mの標高を下げる下りへ入ります。

下る.jpg

谷底で丸太の上を渡ると、

丸木を渡る.jpg

次は一転、3キロで500mも登って横高山の山頂へ向かいます。ここが、一番きついところでした。

横高山2.jpg

ピークを過ぎると、下り基調ながら激しいアップダウンが続きます。この間は、若い「お兄さん」たちの俊敏な動きにとても付いていけず、次々と追い抜かれていきました。

下りで抜かれていく.jpg

このコースでは、前半でも後半でも何度か琵琶湖が臨めます。時どき足を止め、その光景を写真に収めました。

琵琶湖が見える.jpg

さて、コースマップを見ると、34キロあたりから42キロあたりまでは長い舗装路が続くようになっていました。この間でタイムを稼げるものと目論んでいたのですが、あにはからんや、この区間に入ったとたん、きつい上りがはじまったのです。しかも、急なところは15%くらいもある厳しいもので、タイムの挽回どころではありません。

舗装だけど上り2.jpg

この坂を登り切ったところにある第3エイドは、37キロ地点となる仰木エイド。ここの到着時間は午後5時48分でした。
マップを見ると、関門となっている次の第4エイドの横川駐車場までは、舗装路を5キロを下り、トレイルを3キロ上るようになっています。第4エイドの関門時刻は午後7時ですが、2組スタートの私の場合は午後7時20分なので、そこまでにあと1時間32分あることになります。トレイルの状況にもよりますが、「たぶん大丈夫だろう」と思いました。
終盤に備え、仰木エイドでおにぎりやスープなどをいただいているとき、そばにいた2人のランナーが、「次の第4エイドまでの関門が厳しいけど、そこを通過すればゴールは大丈夫」と話しているのが聞こえました。



仰木エイド.jpg

第3エイドを出てからの長い下りの舗装路では、前後を走るランナーがほとんどいなくなり、なんだかエアポケットに入ったような気分です。しかし、なぜか焦りを感じることはなく、そのままマイペースのランを続けてしまいました。

仰木エイドからの下り.jpg

上りに入り1キロあまり進んだところで、路傍にいたスタッフが私に、「関門まで1.7キロを13分です」と通告しました。時計を見て、午後7時まであと13分ということがわかりました。スタッフは同じ言葉を、私のすぐ後ろに続いていたランナーにも伝えています。見ると、彼のゼッケンは私と同じピンク色なので、2組スタートのランナーとわかりました。
私が彼に、「僕たちは2組だから、プラス20分ありますよ」と言ったところ、そのランナーは、「ああ、そうですね」と答えました。しかし、このやりとりを聞いたスタッフが、「いいえ、ゴールの関門では20分の差がつけられますが、途中の関門は同じなので7時です」と言ったのです。
「えっ、そうなんですか?」という私に、スタッフの答えは一言、「はい」。
平地か下りなら「1.7キロを13分」も可能だったかもしれませんが、まだ上りが続いていそうです。後ろにいたランナーは私に、「絶対間に合いませんね」と言ったものの、スピードを上げて前に出ていきます。私も彼を追うようにして走りましたが、厳しい階段状の上りが登山道に変わったところで午後7時を迎えてしまいました。

最後の階段.jpg



なかば放心状態で第4エイドの関門へたどり着いたのは、7時4分。「お疲れさまでした」というスタッフの声で、私のランは、確かにここで終わったのだと思い知らされました。


第4エイドの掲示.jpg

ここには、関門アウトとなった数人のランナーの姿がありましたが、中には力尽きて地面に倒れている人もいます。その脇で時折り、ここの関門時間が午後7時30分の50マイル部門のランナーが、スタッフの歓声に迎えられ、そして送り出されていきます。まさに、明と暗のコントラストを見るようでした。



倒れこむランナー.jpg

それにしても、残り5キロの地点で4分遅れのタイムアウトという結果は、思い返すと悔やまれるところが無いわけではありません。
ほぼ最後尾からのスタートで、序盤のラッシュの影響を大きく受けてしまいましたが、もしも前の方に並んでいたら、今回の遅れくらいは十分解消できたことでしょう。
あるいは、途中の関門時間は出走の時刻に関係なく同じであることを知っていれば、後半の走りで5分や10分を削りだすことは、決して不可能ではなかったと思います。
さらに言えば、もしも出走順が2組でなく1組に振り分けられていたら、同じペースで来た場合、45キロの関門も16分前に通過できていたことになります。
しかし、それらも所詮“たられば”の話。運も含め、完走を摑み取れなかったのは結局、自分の力不足と言わざるをえません。

そう言えば、この大会のテーマは「PUSH YOURSELF TO THE LIMIT(挑め、己の限界に)」。帰宅してバッグから取り出した参加賞のマグカップを見たとき、鏑木さんが開会式で「自分の限界に挑戦し、それを乗り越えて行ってほしい」と言っていたことを思い出しました。今回、そんな気持ちを持たないまま出走してしまった私は、あらためてこの言葉をかみしめています。この経験を、今後に生かしていくしかありません。


挑め、己の限界に.jpg


(私の記録)
タ イ ム 第2関門に10時間4分(4分超過)でタイムアウト
総 合 順 位  − 位/742人(50Km部門出走数)
完 走 率  72%(535/742人)


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posted by との at 01:02| 鳥取 ☔| Comment(0) | 走る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月19日

比叡山 International Trail Run 2018(前半)


5月12日(日)は、「比叡山 International Trail Run 2018」に初めて参加しました。
プロトレイルランナーの鏑木毅さんがプロデュースするこの大会は、今回が4回目という比較的新しい大会です。
当初は50キロ部門のみで始まりましたが、昨年からは50マイル(80キロ)部門も新設されました。しかし、50マイルの11時間30分という制限時間は、50キロ部門の制限時間よりわずか30分長いだけ。そのため、昨年の完走率はわずか20%という恐ろしいものでした。50マイル部門は、私のレベルではとうてい視野に入るものではありません。
他方、私が出た50キロ部門も累積標高差が3,700mという難コースで、完走率は15年が46%、16年は不明で17年は76%と決して高くはありません。完走できるかどうかは「五分五分」と見ていましたが、45キロの関門に4分間に合わずにタイムアウトという残念な結果になってしまいました。

開会式の鏑木さん.jpg

当日は、延暦寺境内の大黒堂前での開会セレモニーが終わると、まず午前8時50分に50マイル部門の80人がスタートしていきました。

50マイルのスタート.jpg

50キロ部門の出走数は742人でしたが、スタートはこれを2組に分けてのウェーブ方式。第1組が午前9時に、そして第2組に振り分けられた私たちは9時20分に出走しました。うかつにも直前にトイレへ行った私は、集団のほぼ最後尾からスタートすることになってしまいます。結果的には、これが運命の分かれ目だったかもしれません。



最後尾につける.jpg

境内を3分ほど走り、東塔と阿弥陀堂の間を抜けたところから山へ入っていきます。

東塔の前.jpg

ところが、ここでいきなりの渋滞。

ラッシュ.jpg

これを抜けた後も3回か4回の渋滞に会い、そのつど数分のウェイティング。進めるところもひたすら登りの狭い山道のために追い越しはきわめて困難で、序盤はストレスの溜まる展開となりました。



追い越し困難.jpg

スタート後40分ほどたって、ようやく走れるところが出てきます。



やっと走れる.jpg

倒木をよけ、

倒木を避ける.jpg

渓谷を抜け、

沢を走る.jpg

尾根道も疾走していきます。

尾根道を走る.jpg

山を駆け上がったところには、通り過ぎるランナー一人ひとりへ握手でパワーを送っている鏑木さんの姿がありました。

鏑木さんと握手.jpg

約11キロ地点の第1エイドへ到着したのが、11時20分。この日の最高気温は27度と予報されており、ここでは水をかぶるランナーもいます。

水をかぶるランナー.jpg

この後、標高をいったん500メートルほど下げたあと、

下りが続く.jpg

再び600メートル近く登り、スタートした延暦寺境内へと帰ってきました。

延暦寺へ.jpg

宿坊 延暦寺会館の前に設置された第2エイドでは、まず蕎麦をいただき、続いてうどんも食べました。このエイドが約20キロの地点になりますが、次の第3エイドまでは17キロほどあり、その間は大きな二つの登りを含んだアップダウンを繰り返すコース設定になっています。時間を惜しむよりも、十分な補給をしておく必要があったからです。


蕎麦.jpg

エイドの直後にある関門を通過した時刻は、午後1時38分。ここの関門時刻は午後2時なので、第1組より20分遅れでスタートした第2組の私は「関門時刻42分前の通過」と、その時は思っていました。これが大きな勘違いであるとは、知る由もありません。

関門通過.jpg


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posted by との at 08:55| 鳥取 ☁| Comment(0) | 走る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする